国民はもっと怒るべき!国会議員の月100万円の領収書のいらない経費の話

2017.10.14

国会議員は一体いくらもらっているのか?


国会議員はもちろん毎月歳費(いわゆる給料)をもらいます。
月額129万4千円。賞与もあります。こちらは年額635万円。合計で年間2200万円ほどになります。

国家経営をする国会議員が受け取る額としての多寡はひとまず論じませんが、その歳費に対する考え方は問われなくてはいけません。

前回の選挙戦でも訴えてきましたが、2014年4月に消費税が増税され、そのたった1ヶ月後に国会議員の歳費が2割もアップしました。
これは、東日本大震災が起こった際、復興に優先的に費用を回さなくてはいけないと、2年という期限付きで国会議員の歳費が2割カットされていたものが満額支給に戻すというものです。
もう期限が切れたんだし、復興支援特別税も廃止されたんだから満額に戻してもいいじゃないか、という議論もありますが、しかし個人の所得税や市県民税にはまだ特別税がかかっている中、平気な顔をして自分たちの給料だけ戻してしまうという、こういう姿勢が国民から「政治家なんてどうしようもない」と諦められてしまう原因の一つであると思います。

歳費の他にも領収書がいらない経費がある!?


この年額2000万円を超える歳費の他にも身入りがあります。
まず一つは政党交付金。国民一人あたり250円の税金を、各政党に配分するものですが、政党の各地域の支部つまり国会議員の団体に活動費としても支給されることが一般的です(政党によって額などは違いますが、年間およそ1000万円)。

そしてもう一つは文書通信交通滞在費というもので、これが月額100万円。しかもこの文通費は、使途の制限もないし、何に使ったかの報告の義務もなく、さらには課税もされないお金なんです。
今時税金もかからず報告義務もなく好き勝手に使っていい100万円を毎月、しかも税金からもらってるのなんて、国会議員以外はいないはずです。


希望の党は国会議員みずから身を切る改革を行います


こうした政治家の身を切る改革などを主張すると、「そんなことは瑣末のことで、どうでもいいからもっと大局を議論をしてもらうべき」「むしろもっと多額の歳費にしてもいいからまともに働いて欲しい」という議論も耳にしますが、額を減らせと言っているわけでも、そしてどうでもいいことでもありません。
自分たちの恩恵だけは必死に守って、その痛みは国民に負わせるという思考回路の政治家に、国家の経営などできるはずはないのですから。

政治にお金がかかるのは事実です。
私も今、政治活動のためにどうお金を工面するかで苦労しています。
そうした現実も知ってもらうためにも少なくとも使途を明らかにすることくらいはしていかなくてはいけないのではないでしょうか。

希望の党でも公約で議員定数・議員報酬の削減など、国会議員みずから身を切る改革を断行し、「しがらみ政治」から脱却することをうたっています。文書通信費だけでなく、改革を行うのであれば、まずは自らがその痛みを受け、改革への覚悟を示していくことが、改革を進めていく上で重要だと考えています。

私の政治活動資金については、こちら(http://bit.ly/1Ggdbkl)をご参照ください。

源馬謙太郎
源馬謙太郎(げんまけんたろう)プロフィール
希望の党静岡8区総支部長・元静岡県議会議員(2期)。 1972年浜松市生まれ。成蹊大学卒、Centre College卒後、American Univ. 大学院にて国際平和と紛争解決学修士号取得。帰国後、小型武器問題専門家としてカンボジアでプロジェクトを立ち上げ12,000丁の武器を回収。 松下政経塾を経て静岡県議会議員を2期務めた後衆議院総選挙に立候補。次点で惜敗。比例復活まであと270票でした。引き続き国政目指して政治活動中。道州制で地方を豊かに、「現役世代将来世代重視」で子供が増える日本を目指しています。
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