「銃よ、さらば」

2005.02.11

986ad17a.jpg2月10日付の読売新聞国際版に、先日の小型武器破壊式典の様子が掲載された。
こうして我が国が平和構築に積極的に取り組んでいる事例を報道してもらうことは非常に意義深い。
特に小型武器問題はまだまだ日本では認知度が低いため、できれば国際版じゃなくて国内版でも紹介してほしかった。
最近はいろいろな人のブログにもちらほらと小型武器が登場するようになってきているが、これは望ましいことである。
年間50万人が犠牲になっている
事実上の大量破壊兵器とも呼ばれている
子供兵と結びついて問題がより複雑化する
小型武器問題については、こういうフレーズだけが先行している気がする。
これじゃ、ほんとはイメージ湧かないよな。
そんな言葉よりも、実際に住民が持っている小型武器を見たり、小型武器で被害にあった人を見たり、そして実際に武器が燃やされているところを見たりすることの方が数倍インパクトが強いしわかりやすいのだ。
小型武器を回収し破壊するたびに、目の前の武器を見ながらそう考える。
読売新聞の記事は以下の通り。
 


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「銃よ、さらば」
カンボジア日本が協力 1422丁を焼却
カンボジアで活動する日本政府の小型武器対策支援チームはこのほど、北西部バンテアイメンチャイ州でカンボジア内務省と合同で小型武器の破壊式典を行い、住民から回収した自動小銃AK47など千四百二十二丁を焼却処分した。
同チームが支援して行われる破壊式典は、二〇〇三年以降、五回目。「平和を訴える心理効果」をねらって、毎回、回収した武器を住民の前で焼却しており、処分された銃は今回を含め一万丁以上に上る。
式典には、州知事や地元警察・軍関係者、市民ら約千人が参加。回収した銃の流出を防ぐため(筆者注:本当は「警察が所有する銃の流出を防ぐため」)、データ登録用のコンピューターと州警察本部内に建設した保管用倉庫(百二十八平方〓)も引き渡した。
カンボジアでは、内戦期に使われた銃などの小型武器が多数残っているとされている。日本政府は、来年度以降も同国の小型武器対策で支援継続を決めており、北西部三州で活動してきた同チームは別の二州に移って活動を続ける。
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