サミット後の政界は6月1日に向けてジワジワ動いています

2016.05.30

サミット終了で政界は新たなステージに


厳戒態勢の警備が敷かれた伊勢志摩サミットも終了しました。

オバマ大統領の現職アメリカ大統領としては初めての広島訪問も大きなニュースになり、私もテレビで生中継を見ていましたが、厳粛でありながら希望も感じさせる素晴らしい演説で、胸にぐっときました。

これは与野党超えて、現政権の大きな外交成果ですし、日本にとってもアメリカにとっても大きな一歩になったことは間違いありません。

一方でサミットは一部国内政治のために使われた感が否めません。

安倍総理大臣は「リーマン級の世界的危機が再来するリスクがある」と各国首脳に訴えましたが、各国首脳は言下に否定、これが採択されるには至りませんでした。

それどころか各国メディアにもこの発言が「リーマン・ショックもしくは東日本大震災に匹敵することがない限り消費税増税の再延期はしない」という“約束”に呼応したものだとすっかり見透かされてしまっていました。

■「リーマン級に批判相次ぐ」(毎日新聞)

現在の世界経済は、必ずしも危機的状況とはいえず、安倍総理のこじつけはデータそのものも無理がありました。

しかし、日本の経済状況はとても消費税増税すべき状況ではありません。

偏に理屈をつけて「新興国の停滞が響いて」「世界経済が危機的状況」でそれをサミットでもみんなで確認した、などと言わずに、「1年半前の判断が間違っていた。今の状況では再増税できない」と率直に言うべきでした。

政治家はなかなかこういうことが言えません。

自分の前言撤回することになるんじゃないか、と考えてしまうのだと思いますが、間違ったら取り消して新たな方向性を出すほうがずっとすっきりしています。

舛添都知事もそうですね。

へんにごまかさずに「間違っていました。もうしません。」とすっきり謝罪していればこれだけの騒ぎにならなかったと思います。

報道では、安倍総理はすでに消費税の10%への増税は2年半先送りにすることを与党幹部に伝えた、とされています。

正式表明は6月1日の会期末か


国会会期末の6月1日に声明を出すのではないかとのことです。

衆参W選挙の判断も1日に表明されるでしょう。

また言い訳に終止するのか、どういう言葉で国民に説明があるのか、しっかり見届けたいと思います。

ちなみに、6月1日には東京都議会も開会します。

舛添都知事の追求も何らかの動きが表面化する日です。

なにかにつけて注目な、6月1日になりそうです。

それでは、また。

源馬謙太郎
源馬謙太郎(げんまけんたろう)プロフィール
元静岡県議会議員(2期)。

1972年浜松市生まれ。成蹊大学卒、Centre College卒後、American Univ. 大学院にて国際平和と紛争解決学修士号取得。帰国後、小型武器問題専門家としてカンボジアでプロジェクトを立ち上げ12,000丁の武器を回収。
松下政経塾を経て後静岡県議会議員を2期務めた後衆議院総選挙に立候補。次点で惜敗。比例復活まであと270票でした。引き続き国政目指して政治活動中。

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