ネットでは配信しないそうです

2007.12.16

先日お伝えした、県議会の委員会のネット配信の続報です。
私は今年度、新人議員ながら我が会派の代表として県議会全体の広報委員会に所属しています。
どういうことをするかというと、その名のとおり県議会のことを皆さんに知ってもらうために広報することを目的としています。
県議会は市議会や国会と比べても、国民の皆さんから距離があると思われがちですから、なおさらこの広報の役割は重要だと私は確信しています。
さて、その広報委員会で、「委員会の様子もネット配信したらどうか」という案が出て、全員一致でそうしていこう、ということになりました。
各委員が会派に持ち帰りそれを伝えて、2月議会くらいからはじめていこうということになり、このブログでもお伝えしたんですが、雲行きが怪しくなってきました。
先日議員の控え室にいると、広報委員会担当の職員がきて、「複数の自民党議員から反対の声が出たので委員長預かりということにしてもう少し時期を待ちたい」といわれました。
まぁ、つまり無期限延期ということでしょう。
 
委員会というのは、県議会では実質的な議論が行われる場所です。
わかりやすく説明すると、議会には本会議と委員会があります。
本会議には知事や県当局(いわゆるお役所)から「議案」という提案がされるわけで、その可否をわれわれ議員が採決します。
それに先立って、各会派の代表が質問し(代表質問)、知事と当局から答弁があり、また数名のあらかじめ決められた質問者が質問します(一般質問)。
この質問も、通常「質問」というように一問質問して一問答えるものではなく、ダラダラと25分とか40分質問した異に関してまとめて答えるという、非常に非効率かつつまらない形式です。
この質問の内容も、あらかじめ通告していることしか言ってはいけないことになっているので、知事や役人は「どんな質問されるんだろう」なんていうドキドキも一切ないわけで、しかも答えまで役人がきっちり作ってくれているわけですから、ただの朗読ですね。完全に儀式化しています。
ただ、石川知事はその中でも結構自分の言葉で答弁しているので私は知事の答弁は結構評価しています。
そして、4日間くらいの質問と答弁が終わると、いったん休会されます。
数日後に本会議が再開され最初に提案された議案について採決をするんですが、その間にそれぞれの案件について所管の委員会で審議されるわけです。
私はその委員会の所属が総務委員会。
つまり、人事や財政・防災、などなど、総務が所管する議案とその所管事項を質問し答弁を聞くわけです。
これはあらかじめ当局と質問内容をすり合わせるということもなく、かなり思い切ったことも聞けます。
だからこそ、本格的な議論が(しようと思えば)できるわけです。
この委員会の様子をネットで配信しようということだったわけです。
説明が長くなりました。
なんでも、反対している自民党のかたがたは「一部の議員がパフォーマンスに端かもしれない」とか「あんまり発言しない議員が悪いように見られては困る」などという理由を挙げているようですが、自分たちがやっていることを県民の皆様に見ていただこうという気がないのでしょうか。
しかも、委員会は傍聴自由です。
誰でも県庁に来れば自由に傍聴できるわけです。
上の理由は一切当てはまらないと思うんですが、なぜ反対されるのかわかりませんね・・・
ただでさえ何をやっているのかわからないといわれる議会です。
どんどん情報を発信していかないといけないと、私は個人的に強く思っています。
 
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