1933年の今日は

2008.06.16

今朝の新聞で知りましたが、1933年の今日、アメリカでは
ニューディール政策の柱といわれた全国産業復興法(NIRA)が
成立したんだそうです。
1929年の世界大恐慌で大打撃を受けたアメリカ経済の建て直し
のため、フランクリン・ルーズベルト大統領はニューディール政策
というケインジアンな政策を展開したわけです。
いみじくも後にケインズが言ったように、「私の説の正しさを証明
できるに十分なほどの財政支出は、戦争でもない限り不可能だ」
というほど、現実的ではありませんでした。
 
 
NIRAは企業の生産を規制して、企業には利潤を確保させ、
労働者には最低賃金を確保させ、生産力や購買力の向上を
はかることを目的としていて、まさに政府の経済への介入です。
 
私は公共事業になにがなんでも反対とは言いませんが、
なんども述べているように基本的には政府の介入はなるべく
最小限にとどめ、一人ひとりが自由な活動をする中から
生まれてくる活力を信じています。
 
その自由な活動から多様性が生まれ、技術の進歩なども
生まれてくるのだと思っています。
しかし日本はこの「自由」を意味をまげて輸入してしまった気がします。
“なんでも好きなことをしていいのだ”
“人に迷惑かけなければなんでもいいのだ”
“他人なんて関係ないんだ!”
などという風潮がないでしょうか。
経済活動と直接関係ないところでも、たとえば先日の秋葉原の
事件などを見ると、ひしひしとそういう気がしてしまいます。
 
 
そんなことを改めて考えさせられる、新聞記事でした。
 
 
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