二〇三高地を訪れて

2006.01.23

17aebd69.JPG昨年11月中旬からの、およそ3週間にわたる中国製造実習が終わった後、東北地方へのスタディーツアーを行った。
北京から極寒のハルピンに飛び、瀋陽、長春と回って大連・旅順に行った。
特に二〇三高地は、日露戦争で日本陸軍が激戦の末勝利を収め、その後の海軍戦勝利に大きく貢献した重要な場所である。
あの、司馬遼太郎先生の「坂の上の雲」にも登場する要所である。
この二〇三高地のすぐ目と鼻の先には旅順港があり、ロシア艦隊はこの旅順港の中に停泊していた。
この二〇三高地を落とし、背後から旅順港を攻撃して停泊中のロシア艦隊を殲滅させるべく、激戦を行ったのだ。
訪れた日はすでに12月で、あたりは一面雪だった。
坂の上からは雲どころか旅順港すらよく見えず、少し残念だったが、それでも自分の足でこの二〇三高地に立ち、旅順港(の方向)を見られたのは得がたい経験だった。
児玉源太郎はここから何を見たんだろうか。
100年前のあの時も、このくらいの季節だったはずだ。
やはり雪景色だったのだろうか、などと、少し感傷的になったりした。