書の道

2006.02.13

275d486c.jpg政経塾では書道も必須の研修となっている。
その書道も先日、ついに一年間の最後の稽古となり、それぞれが好きな言葉を色紙に記した。
私が選んだ言葉は「存心」。
存心とは孟子の中の言葉で、真の自己、真の心というものを失わないようにすることで、そうすることによって、天地に存在する物事の本質(「理」)を知ることができ、やがてはその心を尽くしていくことができるという一節から来ている。
心が定まらず、自己を見失ってしまいやすい世の中である。
そうであれば、ことの本質を見誤り、何が正しいことなのかもわからなくなってしまう。
今年は意識して存心できるように心がけて生きたいという意味を込めた。
書の道とは浩然の気を養うことである、と一年間指導してくださった先生が教えてくださった。
すべての気を集中させ、筆と墨と紙と自分の心が一致して初めて魂のこもった書になるのだろう。