長州・薩摩スタディーツアー

2006.03.24

3月20日月曜から4日間、長州・薩摩地方に行ってきた。
毎日チェックインチェックアウトを繰り返す駆け足の日程だったが、その分中身の濃い研修旅行だった。
一日目:下関
政経塾を朝6時半に出発し、新幹線で下関へ。所要約7時間。
ふぐの養殖場などを視察し、下関唐戸魚市場の松村社長の講和を聞き、さらにふぐの捌き方をご講義いただく。
二日目:萩
念願の松下村塾視察。松陰先生やその門下生たちの息吹を感じる。
自転車で萩市内周遊。高杉晋作宅、桂小五郎宅、桜山護国神社、杉家址、松陰先生の墓、など視察。
夜は博多へ移動。塾員の方たちと懇親会。その後、先輩と呑む。
松下村塾
松陰先生墓
三日目:鹿児島
示現流体験。示現流では「チェストー!」というイメージがあるが、実際はそんなことは言わないし、過去にもいっていた事実はない、とのことだった。
「エイ!」という声を出しながら木刀で立ち木を打つ稽古をさせてもらった。
初段を取得するまでに4年ほどかかるそうだ。
午後西郷南州顕彰観視察。一般的な話だけではなく、西郷南州翁の話をもう少し聞きたかった。
写真は示現流第十二代宗家東郷重徳氏と、西郷南州の墓。
示現流
西郷墓
四日目:鹿児島
知覧特攻平和会館視察。考えさせられること大であったが、感じたことは心に留めておきたい。そしてそれを自らの歴史観に塗り重ねていく。
特攻の母と呼ばれた富屋旅館のおかみのご息女にお話を伺う。
神武天皇の祖父であるホホデミノミコトの墓陵、高野山上陵視察。
夜飛行機にて辻堂に帰る。
知覧
今回の研修旅行は、まさに「歴史観研修」であった。
歴史とは、E.H.カーが言うとおり、現代にいる歴史家と事実との間の相互作用の不断の過程であり、現在と過去との間の尽きることを知らぬ対話である。
私はこの研修で間違いなく現場を見て、過去と対話できた。
そこから何を学び現代に生かしていくべきか、という点も歴史にとっては重要なことである。私が今回の歴史観研修で対話し、学んだことを自らの歴史観として積み重ねていきたい。