給食費の未納

2007.06.25


先日、浜松市立砂丘小学校に視察に行ってきました。
義務教育課程は県の所管ではありませんが、教育を考える上では義務教育課程の現状も知っておく必要があると考え、お願いしました。
そして外国人労働者の多い浜松市にとって重要な課題です。
砂丘小学校は、外国人の子供が非常に多く、浜松市の中でも大変特徴的な学校です。
全校生徒311人のうち、67人が外国人の子供です。
外国人の子供たちは親が仕事をしに日本に来るのと一緒に来るわけですから、生徒によって年齢はさまざまです。
1年生の年齢で来る子もいれば、6年生になってはじめて日本の地を踏む子もいます。
当然、学習の度合いに差があるし、何より日本語能力に大きな差が出ます。
学習の度合いに応じて特別授業を行う必要があったり、語学指導が必要になったり、そしてその分教師の数も必要になります。
また、子供同士のコミュニケーションにも困難が生じるなど、さまざまな課題が出ているのですが、学校全体がそうした課題に正面から取り組み、何よりこどもたちがよりよい将来を迎えられるように、教育に打ち込んでいる姿が印象的でした。
しかし、もっとも驚いたのは、今問題になっている「給食費の未納」という問題が、砂丘小学校では一件もないということ。
誤解を恐れずにいえば、経済的に厳しい家庭の子供たちが多い学校といえるわけですが、親としての責任をしっかりと果たしているのです。
翻って、経済的には恵まれているはずの普通の日本人の親が、「食べさせてくれなんて頼んだ覚えはない」などとおかしなことをいい、支払いを拒否したりしています。
これはいったいどういうことなんでしょうか。
改めて日本の病んだ部分を見た気がします。
もちろんというか、やはりというか、砂丘小学校でも昔はそういう問題があったそうです。
しかし、校長が一人ひとりの親とひざを詰め合わせて話し合い、未納の問題を解決してきたそうです。
こういう姿勢に見習っていくべきですね。
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