犯罪被害者がうけるもの

2007.11.18

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今週末も浜松を離れていました。
土曜日には、清水で行われた犯罪被害者
支援シンポジウムin静岡に出席してきました。
講師には光市で起きた事件の遺族である本村洋さんが
参加してくださり、犯罪が起きてから裁判に至り、そして
遺族や被害者を取り巻く状況がどのように移り変わって
いくのかを丁寧に説明していただきました。
本村さんが講師ということがあったためか、会場は
超満員で会場の外のモニターの前にも人だかりが
できていました。
それにしてもお話を聞いていると、日本の犯罪
被害者に対する支援というよりも、むしろ裁判制度に
問題があるなという感じを受けました。
我々は一般的に日本の裁判は三審制(地方裁、高裁、
最高裁)と認識していますが、実は今本村さんが
味わっているように、差し戻し審というのがあり、そうなると
本当に気の遠くなるような歳月が結審までにかかる
わけです。
日本の裁判期間の長さは以前から問題になって
いますが、被害者や遺族の観点からみるとその間の
精神的苦痛や負担は並大抵のものではありません。
時間が長くなれば長くなるほど、悲しみや痛みが
癒えることも事実かもしれませんが、記憶や感情も
あいまいになってしまうこともあります。
そしてなにより、裁判の重圧や社会的な
視線などから受ける疲労や苦痛は、想像を絶する
ものなはずです。
社会が被害者や遺族をとりまく状況を改善していく
ことも重要ですが、やはり裁判に時間がかかりすぎる
現状を打破していくことも同時並行的に取り組んで
いかなくてはなりません。
さて、シンポジウムの後は東京に。
大学時代の友人たちが、激励の会を催してくれ
ました。
場所は後輩が脱サラして開いた手打ち蕎麦屋。
おいしい酒と蕎麦と、そしてなにより一体感のある
会話。
友よ、いい時間をありがとう。
 
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