肉体不在の時代

2007.10.01

昨日ははじめての県政報告会を開催しました。
まだ9月定例会の最中ではありますが、6月議会の
内容を中心に、地元後援会の方たちにご報告させて
いただきました。
足元の悪い中、たくさんの方にお集まりいただき、
本当に改めてたくさんの方に支えられて政治の現場に
身をおかせていただいていると実感します。
さて、先日気になった話。
「静岡県文化芸術振興議員連盟」に所属しているのですが、
その総会に、演出家の宮城聰氏をお招きし、お話を伺いました。
宮城氏は静岡県のSPACという芸術舞台劇場の総監督でもあります。
芸術の話はよくわかりませんが、演出家として世の中を見ていて感じて
いることがあるそうです。
それは、今の日本は「肉体不在の時代」とのこと。
ネットやゲームが進化し、ますます一人の世界に入り込みやすい時代で、
他者の匂いや汗、体、顔などが見えにくい世界で、だからこそ
他者との違い、つまり自己の自己性をあらわすために
考えの違いや意見の違いをやたらと表そうとするんだと。
ネットでの議論の激しさなんかは、確かにその表れかもしれませんね。
ここまではよくある話ですが、私が印象に残った言葉は、「最近の若者は
コミュニケーションが下手といわれるが、逆にコミュニケーションが
ものすごく巧みだ」という話。
学生なんかを大勢集めて演出をすることもあるらしいのですが、
ものすごく他者に気を利かせられるらしいです。
輪からもれてしまいそうな人をさっと見つけて、その人に話題を
ふってあげたり、まさに空気を読むことが巧みだそうです。
言われてみるとそうですね。
私たちの世代なんかもそうかもしれません。
宮城氏からみると、居酒屋で若者がずーっと笑い
続けて呑んでいるのが不思議だそうですが、我々世代でも
仲間内で集まればずっとバカ話をしながらワイワイ笑って呑んでいます。
そう考えるとまだ若者の部類なんでしょうか。
ただ、言葉だけの、実体のないコミュニケーションが
多いのも特徴で、どれだけ大騒ぎで呑んでいても、別れ際までは大いに盛り上がり、
散会したとたんにふっと一人の世界に戻って顔つきまで変わってしまう・・・
そういう印象を持っているそうです。
もちろん、氏の意見が正しいとかそういうことではありませんが、
そういう分析の仕方もあるんだなぁ、なるほどなぁ、と
妙に考えさせれられました。
でも、そのあとの議員の質問がよろしくない!
詳しくは書きませんが、まったく宮城氏には関係のない、
しかもその日の講演には一切関係ないことを、
自分の感情を宮城氏に爆発させながら発言していた先輩議員がいました。
突然議員から怒鳴られた宮城氏はほんとに驚かれていて、人として大変失礼でした。
新人ながらこっちが恥ずかしくなりました。
しかし、議連の名前というのは、ホントに無駄に長い気がします。
人気ブログランキングに参加しています。
少しでも多くの皆様に、県議が何を考え、日々どういう活動を
行っているかをお知らせしていきたいと考えています。
ぜひワンクリックをお願いします!
おかげさまで現在ランキング上昇中です!