地域振興

2006.11.10

今日は浜松で行なわれた「富士山静岡空港を生かした地域振興フォーラム」に出席してきた。
平成21年に開港する予定の富士山静岡空港を、地域振興にどう生かしていくか、という視点のフォーラム。
静岡空港についてはいろいろな議論があるが、空港ができることは間違いない。
それでは、この空港建設を含めてこの地域をどういう地域にしていくか、を考えていかなくてはならない。
つまり、地域のビジョンを打ち出すことだ。
空港ができるとどうなるこうなるという議論だけでは、地域の本当のこれからを議論したことにはならない。
まず、どういう地域にしていくか、これが必要な議論だろうと思う。
 


そういった意味で、いろいろと学ぶところの多いフォーラムだった。
特に、講演者の一人妹尾堅一郎氏の「アキバにおける都市型街づくりの実践」は興味深かった。
妹尾氏はアキバを「技術」を生かした一大テーマパークにしようとプロデュースしている東大特任教授。
まさに「アキバをどういう地域にするか」というビジョン作りからはじめた街づくりの経験談は示唆に富む内容であった。
しかし、アキバは浜松や静岡などの地方都市とは条件がずいぶん違う。
アキバは日本中みんなが知る電器の街であり、サブカルチャーの街であり、コンセプトは明確であるどころか他の選択肢があまりない。
それでは、こういうモデルケースを地方都市はどう生かしていけばよいだろうか。
まさに、どういう地域を目指すのか、どういう街にしていくのかというビジョンを打ち立てることである。
すべての各論の議論は、そうしたビジョンあってのものであるべきだ。
今の政治にはそれがなく、各論ばかりをああだこうだと議論しあってないだろうか。