オバマ政権に思ふ

2008.11.11

書かなくては
と思いつつ、更新がなかなかできませんでした。
 
アメリカ大統領選挙、終わりましたね。
民主党のオバマ上院議員が、次期大統領に決まりました。
テレビでも十分伝わる圧倒的な演説力とカリスマ性
多数の若者を巻き込んでの、圧倒的なメディア戦略
イラク戦争への逆風と、金融危機から「Change」への期待
様々な要因がオバマ次期大統領にとって追い風となりました。
 
日本の民主党議員としては、
日本もChange!
とかいって政権交代に結びつけるべきなのかもしれませんが、私はこの大統領選挙の結果をもろ手を挙げて歓迎できないし、ましてやそれなのに我々の政権交代のために利用する気はありません。
それよりも、今後のアメリカと国際情勢、特に日米関係が気になります。
オバマ氏が選出されたことは、ある意味アメリカ社会の成熟かもしれません。
アメリカに住んでいた私は、なんだかんだ言ってもブラッドリー効果がありえると思っていたので、之だけの差がついた結果を見てハッキリいって驚きました。
自由主義経済の限界とか、それに嫌気を感じたアメリカ国民がオバマ氏を選んだなどといわれたりしていますが、明らかにオバマ次期大統領が取るであろう、ニューディールのような政策は、一時的に一定の効果があればまだしも、長期的には社会主義化を招き、また社会の活力をそいでしまうのではないかという不安を感じざるを得ません。
人間の自由な活動がもたらす活力を信じ、人間が作り出す人工的な枠組みにはおのずから限界があると考える私は(これこそが保守の思想であり、構造改革主義、市場万能主義、レッセフェールなどとは違います)、この流れに危惧を感じるわけです。
 
 
それから日米関係。
 
よく、オバマ政権になって日米関係はどう変わるか
などということがいわれ、ある人は大きく変わるだろうから日本もそれに合わせて変化しなくてはいけないと言い、またある人は変わらないから大丈夫だろうとか言っていますが、そもそもその発想が間違っているんです。
日本が日米関係をどのようなものにしていくかを、主体的に考え、実現していくことが必要です。
拉致問題はじめ、北朝鮮に対する外交などその際たるものです。
いつまでも「アメリカはきっと日本を見捨てない」なんていう、甘い妄想は捨て、この状況にあって日本は拉致問題を解決し、北朝鮮はじめ不安要素をどのように解決していき、またそのためにはアメリカとどういうスタンスでどこをどう協力していくべきなのか、を考える必要があるのです。
 
そろそろ、日本と日本人の意識を変えていかなくてはいけないということを、今回の世界的な金融危機は我々に教訓として明示しているのではないでしょうか。
 
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