考える力

2007.02.08

数日前の新聞に、ある小学校で模擬裁判員制度の授業をしたことが紹介されていました。
その内容も面白く、「3匹の子豚」の子豚たちが最後にオオカミをぐつぐつ煮えたぎった鍋で”退治”したことは、殺人罪か正当防衛か、というものだったと記憶しています。
この取り組み、今の教育にとても必要なことなんじゃないだろうかと感じました。
導き出すべき答えがあるわけではなく、自らがどう考えるかを議論しあう。
そしてなにより、自らが自らの信念とか、これまで学んできたものを頼りに、自分で考える。
日本人は戦後教育の中で、こうして自ら考えるということを忘れてきてしまったのではないかと感じます。
誰かにやり方を教えてもらったり、正解を教えてもらったりするのではなく、「こうだからこう」と自ら考える風土を取り戻したい。
これは決して我を通すとか、和を乱すことに直接的につながりません。
自ら考え、他人の考えにも素直に耳を傾ける。
こうした教育の仕方が、私はあると思います。