頭山満生誕150周年記念

2006.02.24

もうすでに先週の話になってしまったが、2月17日金曜日に明治記念館において頭山満翁の生誕記念祝典があった。
翁が亡くなってから60年以上もたつというのに、その生誕記念に千人以上の人が集まる盛大な祝典であった。
翁は自由民権運動に参加し後玄洋社を設立、大アジア主義を提唱し孫文やラス・ビハリ・ボースらの支援を通してアジアの独立運動を支えた、日本の巨人である。
右イデオローグの巨頭としても知られている。
西郷隆盛を敬愛しその戦闘精神を継承した翁の祝典では、翁のお孫さんである頭山興助氏や松本健一麗澤大学教授のお話も聞けて、とても印象的であった。
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これは会場に掲げられていた翁の書。
「不動」とある。
翁が未だに多くの人に慕われているのは、翁にぶれない強さがあったからであろう。
それは西郷から引き継いだ戦闘精神や「雖千萬人吾往矣」という気概であり、そして「不動如山」という気迫に集約される。
今の日本に足りないものはなんだろうか。
私がテーマとしている「公」の意識もそうであり、惻隠の情や忠恕の心もそうかもしれない。
しかし、やはりこの気概や気迫が最も欠けていないだろうか。
これを機会に自分自身を省みると同時に、翁についての研究ももう少し深めてみたい。