石川知事が辞意表明
2009.03.25
秋田・岩手視察→中国訪問→浜松少年の船と、それぞれ中一日の強行日程が昨日まで続き、久々に自宅で目覚めた今朝、石川知事が辞意を表明しました。
何日か前から、辞任するかもしれないなぁという兆候はありました。
西松建設のパーティー券の問題や、多選批判や自民党内の意見集約が困難な状況が続く中、長引く立ち木の問題をタイミングとして辞任という形に持っていく可能性もあるな、と。
ですから、このニュースにあまり驚きはありませんでした。
私は以前から、知事がさっと辞任をして障害物件の除去を速やかに行い、その上で5選に挑戦してくるとしたらかなり手強いなと思っていました。
私よりも公を優先し、自身のプライドより県民利益を優先する形ですから。
しかし、今回の辞意表明は、やはり時期を逸しました。
暫定運用に向けて、1億1千万円の余計な税金を使い、しかもまた完全運用する際には8千万円ほどかかるわけです。
本当の意味での公の利益のためには、 もう少し早く決断すればよかったのに、と悔やまれます。
これまで辞任するつもりはないとしてきた知事は、記者会見で「変心することがいけないのですか?」と少し色を成していました。
自らのプライドや意地よりも、公の利益を優先して意見を変えることは、いいことだと思います。
政治家にとって、実はそうすることは非常に難しいことです。
単なる自分の意地やプライドを、信念だとか思想だとかと名前をつけて、それに固執するほうがはるかに楽なんです。
その意味では、私は今回の知事の翻意が公の利益のためのものであったなら、心から敬意を払います。
知事は、「君子豹変す」という易経の言葉を引用していましたが、確かにそのとおりです。
「(小人は)面を革(あらた)む」にとどまらないことを期待したいものです。
いずれにしても、現実的な話に戻れば、これで空港の完全運用に向けた動きと、知事選挙の行方が大きく左右されます。
我々民主党静岡県連は、今回の知事選には独自候補を擁立するとして模索をしています。
知事擁立も、本当にこの人を380万県民のリーダーにしたい、と思える人を選ばなくてはいけないと思います。
だれでもかれでも、「民主党」というラベルを貼って擁立すればそれでいいというものではまったくありません。
このあたりが、実はもっと党内でもコンセンサスとして共有されるといいんですけど・・・
少年の船についてはまた改めて。
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