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カンボジアでの平和構築活動

genten_sj_01.jpg私の問題意識の原点は、8年間の海外経験です。
海外から日本を見て、改めて自分の国を意識したことが大きなきっかけとなりました。
そのなかでも特に、4年間のカンボジアでの経験は、今の私の志の形成に大きな影響を与えています。
この経験の中で、特に日本が国際社会といかにかかわっていくべきか、ということに大きな問題意識を持ち、政治の道を志しました。

長く内戦が続いたカンボジアでは、まだ多くの小型武器が存在します。あるリサーチによれば、3~5世帯に1丁の割合で存在するとも言われています。私は、そんなカンボジアに平和構築の専門家として赴任し、小型武器回収のプロジェクトを立ち上げて、1万丁以上の小型武器を回収し焼却してきました。内戦で出回った銃が街にあふれ、警察を信じられないからと人々は銃を持ちます。隣の人が持っているなら危ないからと、隣の住民も銃を持ちます。つまりその根底には、隣人や、政治への信頼関係の欠落があるのです。小型武器を回収するといっても、「武器を出してください」というだけでは回収できません。銃を持つことがなぜ良くないのか、銃を持つことによって生じる社会不安は何なのか、目指すべき平和なカンボジアの姿はどういうものか、ということを根気よく説明していきました。まずは住民たちと信頼関係を持つことが重要だったのです。同時にカンボジア政府や地方政府を支援し治安能力を向上させながら、住民の政府への信頼を醸成していくことによって少しずつ成果が出てくるようになりました。

そうした活動を続けていく中で、私は政治のあり方に問題意識を抱くようになりました。今の日本に存在する閉塞感も、政治への不信感が根底にあるのではないか、それでいながら、個人の権利ばかりが主張され、社会や全体のことは「お上」に依存してしまうことから、政治と国民が乖離し、あたかも対立関係にあるかのような状況が生み出されてしまっているのではないかと感じるようになったのです。

本当の意味での平和な社会にしていくためには、カンボジアにおいても日本においても政治が果たすべき役割は大きいはずです。政治とは、世の中にあるさまざまな問題や矛盾を調整し、社会全体をよいベクトルに持っていくことだと思います。

私は、このカンボジアでの経験から問題意識を深め、プロジェクトが一区切りした2005年に帰国し松下政経塾の門を叩きました。

加えてカンボジアでは、地雷や小型武器による社会不安だけでなく、多くの人が貧困に苦しんでいます。しかしそれでも、子供たちは澄んだ瞳をして力強くその土地で生きていこうとしています。子供たちはささやかであっても、将来に夢を持っていました。政治の果たすべき役割とは、そうした子供たちが夢を持てるように明るい未来を提供することではないでしょうか。日本の子供たち、そして私たちの地域の子供たちが夢を持てる、そんな社会にしていくことが政治の果たすべき責任だと考えています。
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