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小型武器をどうやって回収するか? その2

久しぶりに小型武器問題についての更新になった。

前回はBuy-Backという方法を紹介したが、かえって武器の移動を促進する一面もあると説明した。

これに代わるものとして、一時小型武器回収のスタンダードとされたスキームが有名な、「開発のための小型武器回収プロジェクト Weapons for Development (WfD) Project」である。
 
Weapons for Development(WfD)プロジェクトWfDプロジェクトは小型武器を供出した村や地域に、その見返りとして井戸などの開発物を供与するというプロジェクトである。

Buy-Backと比べると、対価(井戸などの開発)欲しさに小型武器の移動が促進されるという問題点がなく、画期的なプロジェクトとしてこの分野でかなり有名になり大げさに言えば一世を風靡した。

しかし、このプロジェクトにも問題点がある。
 

このプロジェクトでは開発は小型武器供出の対価(インセンティブ)として位置づけられていて、何丁の武器を出せば井戸をいくつあげる、というある一定の法則がある。
これがないと、村によって不公平感が出てきてしまうからだ。

しかし、これがこのプロジェクトの問題点である。
たとえば小型武器15丁で井戸1基もらえるとして、もしその村が16丁の武器を持っていたらどうするか。
間違いなく15丁だけ出して、1丁はとっておくだろう。

これでは紛争終了後の平和構築への道を辿れないのだ。


この問題点を国際会議で指摘したとき、これを開発したヨーロッパ人たちは嫌な顔してたことを思い出す。

そしてJSACはこの問題点も解決する新しいプロジェクトを開発したのだ。
 
続く
 

コメント (3)

 トラックバックありがとうございます。第三世界の小火器回収は確かに頭の痛い問題ですね。
 我が国は政府は、小火器を輸出をしてない強みを発揮して
欲しいものです。

モザンビークの小型武器回収事業成果物である銃器によって造られた家具が日本でも展示されていますね。

銃器は部品であれど輸入が禁止されているのでどうやって国内に入れたのか不思議ですが、カンボジアでは回収した武器をどのように扱っているのでしょうか。

爆破処理でしょうか、それとも部品を解体しリサイクルに活用しているのでしょうか。

JSACが開発した効果的な手法が気になります。

源馬謙太郎:

コメントありがとうございます。

銃器で作った家具については、外交ルートを通じて正式にそれが武器や武器の部品でないこと、危険性や武器として再利用される危険性がないことなどを相手国政府とやり取りすれば(モザンビークの場合国連が絡んでいると思いますが)不可能ではないと思います。実際にわれわれも焼却した武器で作ったものを日本に持っていこうかと考えていたこともありました。

JSACでは回収した武器はすべて焼却処分しています。安全な武器の保管庫にある程度の数の小型武器が回収されるまで保管し、カンボジア政府の主導のもと焼却処分しています。
焼却した武器の残骸を利用して、平和のモニュメントを作ることも検討しています。

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