松下政経塾のレポート作成のため、石原莞爾の「最終戦争論」を読んだ。
戦中の中国大陸侵略の頭目であると同時に、アメリカとの戦闘や満州国建国に反対した石原だが、その根拠となった思想は、特異なものだったと改めて感じさせる。
法華経に影響されたその思想は、超簡単に言えば最終戦争というべきものがいずれ東亜対米州の間でおき、その結果世界は平和になるというもの。
その予想や分析にはもちろん結果的には現実にならなかったことのほうが多かった。
今読めばちゃんちゃらおかしな未来予想とも言えるものも多いし、石原の思想がすばらしいとも思わない。
むしろ突拍子もない考えである。
しかし再考すべきはその予測や思想の正否ではなく、大東亜の思想に隠されてしまった平和を希求する心じゃなかったか。
そういう思想の存在を、後の日本人であるわれわれは知っているだろうか。
当時の日本人は他国に侵略し世界を征服することを目指していたと、通り一遍等に教えられてこなかっただろうか。
その背後にはいろいろな思想があり、複雑に入り乱れている。
「亜細亜」をめぐる行動には「侵略」という客観的事象があったと同時に、「連帯」や「平和」という理想もあったと私は考える。
石原も拠っている「八紘一宇」の思想も、本来は道義に基づく世界の平和的統一を表す日本書紀のなかから出てきたものなのに、いつの間にか日本の世界征服のスローガンみたいにして一人歩きしてしまっている。
・・・六合を兼ねて以て都を開き八紘をおおうて宇(いえ)を為さん・・・
神武天皇の建国の詔勅の中の言葉だそうだ。
まったくもって征服の思想ではない。
こういうところをみても、教育の問題は日本の重点課題だといえる。


コメント (2)
自分が戦争論に興味を持ち始めたきっかけは アメリカに来て韓国人たちにお前の爺さんたちは人殺しだったと説教された事でした。
アメリカ生活で感じたことは、自分が日本人だからとかではなく 少なくともアジアの中で信用できるのは日本人だと言うことにつきます。もちろん中国人にも韓国人にも親友はいます。自分の彼女も韓国人です。 しかし 物事のとらえ方、時間に対する感覚、人生に対する価値、などは日本人は、フェアーで正確だと思います。
簡単に一言で言わせてもらえば
日本人が世界で一番真面目で大人だと思っています。
過去に何を日本がやったかを永遠に韓国や中国は叩いてくるでしょう そして他人の話をよく聞く日本人はその批判に絶えず苦しみ、自分を卑下し続けてきたと思います。
しかし 韓国や中国が主張している事柄は、必ずしも正確だとは思いません。
投稿者: こうた | 2006年08月31日 02:09
日時: 2006年08月31日 02:09
こうた、
コメントありがとう。
考え方の賛否はともかくとして、もの後tに対する感じ方というのはやはり海外に住むと研ぎ澄まされるよね。
日本にいたときに感じてた日本像とか日本人像と、アメリカから見たのとはずいぶん違うしね。
カンボジアから見るのもまた違って、結構勉強になったよ。
こうたももうアメリカがずいぶん長くなったけど、そういう感性というか感じ方を大切にしてください。
投稿者: gemma | 2006年09月01日 21:36
日時: 2006年09月01日 21:36