女子大生でもわかる!日本の憲法の話

2014.07.25

こんにちは。
静岡8区のげんまけんたろうです。


スマホアプリのSmartNews政治欄に前回のブログが掲載され、ブログ熱がさらに高まりつつあります。


先週土曜日は、私がパーソナリティを務めるラジオ番組「NaoW!政治のミライ」の2回目の生放送がありました。


今回のテーマは憲法について
アシスタントを務めてくれている大河内望らいさんは現役女子大生の19歳。
「全く知識もないし会話が成立するかわかりません」と打ち合わせ時からかなり緊張気味でした。


しかし、あえてこのテーマを取り上げたのは、憲法の問題は難しいことではなく本当は日本人なら誰もが知っておくべき課題だからです。
だからわからなくてもいいから等身大で話を進めようと提案し、生放送に挑みました。
私達政治家は、わかりにくかったりとっつきにくかったりする課題を若い世代にも伝えていく必要があります。
今日は前回の放送を振り返ってみたいと思います。


憲法は触れてはいけないもの


大河内さんは
「憲法って最近集団的自衛権の話でニュースになりますが、小さい頃から触れてはいけないものと刷り込まれてきた気がします」
「憲法を改正するなんていうと、賛成でも反対でも後ろから襲われそう」


そんなイメージがあると話していました。


襲われるというのは大げさとしても、ここは非常に重要なポイントです。
つまり、憲法のことに触れないほうがいいというようなイメージを植え付けられているということです。
だから
「憲法改正するということは戦争をするということですよね?」
という誤解も、これは一般的で平均的な受け止めなんだろうと思います。


環境の話や緊急事態への対応


今の憲法の不備は、なにも9条や前文だけではありません。
実は世界各国取り入れている「環境権」「緊急事態条項」が規定されていません。
67年前にこの憲法が作られた時は想定もされていなかった、今日の大切な課題に適応していないのです。
時代が変わったらルールも変える。
これは、携帯がない時代の校則と携帯が普及してからの校則が変わるのと同じ理屈です。
大河内さんは「確かに今の私たちの時代にそぐわないことすら頑なに変えないということはおかしいなと思います」
と納得していました。


それでもやっぱり9条は怖い


しかし、憲法を改正しなくてはいけない大きな理由のひとつに9条の問題があり、避けて通ることはできません。
「一切の戦力はこれを保持しない」
といいながら海外では普通の軍隊と捉えられている自衛隊を持ち、自衛のための戦力はいいのだ、と解釈し続けることには限界があります。
今回の集団的自衛権も、行使容認は当然のことですが、憲法はそのままで解釈だけを今後も変えていくということは、もはや限界です。
我が国を守るため、平和を守るために、しっかり戦力は持ち、しかし自らは攻めこむことはしません、としっかり明文化したほうが国内的にも国際的にも矛盾がなくなります。


「それでもやっぱり9条を変えるということは戦争になるんじゃないですか?」
大河内さんの疑問はこれまでそう教育されてきたからだと思います。
私が問題視している前文の「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」という文章も、
「みんなを信頼するのは素敵なことじゃないですか」
という印象を持っているようでした。


しかし、国際社会はもちろんそんなに甘いモノではありませんし、周りを見ればとても諸国民が平和を愛し、我々の安全を委ねてしまっていいものとは思えません。
これが現実です。


私達日本人は、近所の人とも仲がよくみんなを信頼している人も多いと思いますが、それでも家には夜鍵をかけます。
大河内さんももちろん鍵をかけているそうです。
信頼と備えは別物です。


「私はみなさんの公正と信義を信頼していますから安全を委ねて家にも鍵はかけません」
といえば、その日から強盗が押し寄せてくるでしょう。
「私はみなさんを信じていますし、みなさんと平和に暮らしたいと思っていますが、念のため家には鍵をかけ自らの安全は確保します」
というのが普通だし、強盗から身を守るということなはずです。
イコールこちらから喧嘩するということではないはずです。


憲法を守ることと平和を守ることも全く別物です。


自らの国のあり方を誰が決めるべきか


「憲法とは権力を縛るものである」
大河内さんは憲法についてこれまで学校で学んできたことをまとめてきてくれましたが、憲法とはこういうものだと教えられてきたそうです。
確かにその側面もありますが、同時に「憲法とは国のあり方を示すもの」でもあります。
残念ながら現行憲法は、マッカーサーの指令のもと、21人の外国人、しかも憲法の専門家は1人もいないチームによって短期間で作られたものでしたので、日本とはどういう国なのかはわかりもしないため、書かれてもいません。


私は実は、これこそが現行憲法を改正しなくてはいけない最大の理由だと考えています。


日本人が自らの頭で自らの国のあり方である憲法を考えることがもっとも重要なんです。
今の憲法がいいものだったから変えてはいけない、というものではありません。
国会議員だけで改正するのではなく、最終的には国民投票で決めるわけですが、今の96条では国民投票に行き着くハードルが高すぎる。
これが国民から憲法を取り上げている元凶です。
だから、もっと国民のもとに憲法を近づけ、我が国のことですから我が国の国民が真剣に考える機会を提供しなくてはいけない。
その結果、今の憲法と一言一句同じ中身になったとしたって、意義はとても大きいと思います(私は反対ですが)。


ドイツも、アメリカも、フランスも、スイスも、何度も何度も時代に合わせて憲法を改正しています。
自らの国のあり方なんですから。
我が国だけが、憲法はタブーで改正も考えることもできないなんて、これは健全ではありません。
我が国の憲法改正に過剰に反応する中国や韓国ですら、憲法改正しています。


憲法に対する態度を明確にしない議員は信用してはいけない


このように憲法は国民にとって大切な問題です。
この大切な問題をどうするかは、私達の世代の重要課題であって、その課題にどう向き合うかは政治家にとって不可欠なことです。


憲法はこれまで見てきたとおり、賛否両論あり、タブー視されがちな話題ですから、政治家も触れずにやり過ごしてきましたが、もうそろそろ限界です。
現行憲法についてどう考え、これからの国のあり方についてどう考えるかを明確にしない政治家が多いですが、そうした政治家は信頼に足りません。
少なくともどう考えているかは、相手によって変えたりするのではなく、明確にしないと。
なんの考えも持っていないのであれば、もっと始末が悪いですが。


少し固い話題でしたが、30分のラジオ番組でこういうような話を、現役女子大生の大河内さんと話しました。
生放送後、「自分たちの問題だということがすごく良くわかりました」と言ってくれました。


次回は8月2日(土)12:30〜
FMHaro 76.1です。
新浜松駅前 UpOnスタジオからお届けします!


最後までありがとうございました。