富士山世界遺産登録
2009.07.31
(県HPから)
今日は委員会審議がありました。
私は今年は県民委員会に所属しています。
幅広い内容を所管する委員会なので、委員会の審議もとても興味深いです。
今日も一年生議員ということでトップバッターで質問させていただきました。
環境施策から、文化振興、県営住宅整備、富士山の世界文化遺産登録、留学生支援、私学振興まで、2時間弱かけて質問させていただきました。
ちょっと長く時間をとりすぎたかなぁと思いましたが、先輩たちからは「大いにやってくれ」と暖かいお言葉をいただきました。
さて、いくつか報告させていただきますが、まずは富士山の世界文化遺産登録について。
富士山を世界文化遺産登録するための、9月に国際専門家会議・フォーラムを開催するということです。
この専門家というのが海外から5名、国内2の専門家なのですが、海外からの5名というのはイコモスというそれこそ世界遺産登録の調査や審査をする、ユネスコの諮問機関の委員たちです。
その「専門家」たちに、一人20万円の謝礼を支払って来日してもらい、世界遺産登録のためのアドバイスをもらおうというのがこの専門家会議です。
私はもちろん、富士山を世界文化遺産登録されるように努力するべきだと思うし、私もそのために精一杯尽力したいと思っています。
しかし、審査をする人たちを事前に謝礼付きで呼んでアドバイスをもらう、というのはどうもしっくりきません。
しかもこれは他の世界遺産登録を目指す地域も同様のことをやっているとのこと。
これではなおさら、イコモス自体のあり方の問題にもなるのではないでしょうか。
富士山の世界遺産登録が一度見送られ、イコモスを呼んでアドバイスをもらって、そのイコモスに審査してもらう。
これがほかのところでも常道になってしまったら問題ですね。
県にそのあたりを質したら、決してそういう意味ではなく、そのときにちょうど東京にイコモスがいるからこちらに回ってもらってアドバイスをもらう、外国人にはなかなか理解してもらえない富士山信仰などの部分もあるため、そのあたりのアドバイスももらう必要がある、とのことでした。
確かに、世界遺産登録に向けここまで地元も県も努力をし、あと一歩のところで外国人にとって理解が難しい点があってそれが足かせになるんであれば、そこはきちんと説明をし、アドバイスを受けることはいいと思います。
しかし、「世界遺産登録」という印をもらうことが目的になることだけは避けなくてはいけないはずです。
富士山とその周辺の史跡を大切に保存し、後生につないでいくことが本来の目的であるはずですから、もし外国人の意見を聞く必要があるのであれば、実際に審査をする機関のメンバーにではなく、ほかの専門家に依頼した方がスッキリします。
そしてそれはイコモスや世界遺産そのもののレピュテーションにとってもスッキリするはずです。
県当局もそこは理解をしているようなので心配はしていませんが、報告しておきます。
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