予備自衛官となって感じたこと

2015.11.24

大阪W選挙は維新の完勝となりました。


「今のままではダメだ」「なんとかしたい」「改革を進めてもらいたい」

という大阪市民、大阪府民の皆さんの民意が反映されたととてもうれしく思います。

大阪都構想の住民投票否決後、たくさんの方の声を聞きましたが、

「こんな結果になるならちゃんと投票に行けばよかった」

「民意を表すということの大切さを思い知った」

という声が非常に大きかったことが印象的でした

 

維新の党は揺れていますが、それでも地方分権、道州制への道筋は維新に集った者の原点であり、私の政治信念の軸の一つですから。

 

予備自衛官になるために


さて、予備自衛官について。

 

前編でお伝えしたとおり、予備自衛官補に合格すると、2年以内に所定の日数の教育訓練を受けることが義務付けられます。

これを修了すると、「補」がとれて予備自衛官となるわけです。

後編はこの教育訓練の内容についてお伝えしたいと思います。

 

主な教育訓練内容はこんな感じ


一般枠の予備自衛官補は、3年以内に50日間の教育訓練を受けます。

技能枠は、2年以内に10日間。

私は技能枠でしたので、技能の教育訓練についてお伝えします。

単純に、一般枠の方に比べて5分の1の時間ですから、同じレベルを目指すとなると大変です。

すべてが時間短縮、休憩時間もほぼなし、朝も夜も気象から消灯まではほぼすべて訓練、と言っても過言ではありませんでした。

 

毎日6時に起床、すぐに屋上に集合して点呼、朝礼の後そのまま行進して朝食、すぐさま部屋に戻り自衛隊式のベッドメイキング(きっちりシーツや毛布の折り目も揃えないとやり直しです)、すぐさま訓練が始まり・・・

常に時間に追われている感がありました。

 

訓練の具体的な内容は、一般的な国防について、整列や行軍、敬礼の仕方(何種類もあります)、体力測定や各技能ごとの講義、銃の分解や射撃訓練、ガスマスクの取り扱いなどなど・・・

その他、異常なほど綺麗にするベッドメイキングや清掃の方法なども学びます。指導教官の厳しいチェックが入り、ほぼ毎回やり直し。

 

私はまだ参加していない後半5日間の訓練期間には、我々英語の技能班は米軍基地にもいくようです。

繰り返しますが、一般枠の方の5分の1の時間で習得しなくてはいけないので、教えてもらえる時間も、反復練習する時間もすべて短く、圧倒的に体と頭を酷使する期間でした。

 

予備自衛官になるということ


予備自衛官補になり教育訓練を受けてきた中で、感じたことは多くありました。

自衛官の皆様がどういった訓練を受け、その時には意味のあるのかと思うほど厳しい訓練方法がなぜ役に立っているのか、自衛官の皆様の思いや人柄そして苦悩なども。

そして、いざ有事の際に自分はどういう立場でどう国の役に立っていけるかにも、思いを深めることができました。

 

 

担当してくれた自衛官の皆様と訓練の場以外で話をすると、本当に皆普通の若者であり、普通の同世代の人たちでした。私が政治家であることから、戦争や国防についても率直に色々お話しさせていただきましたが、皆やはり一様に戦争には反対で、日本の平和を望んでいます。自分たちの訓練が訓練だけで終わることが望ましいと考えています。

しかし、反対と思うだけでは戦争は防げないから、万が一の有事の際は自分がなんとか防げるように訓練をされている、ということでした。

 

そうしたいわば最後の砦の役割を自衛官の皆様が果たしているならば、戦争を避けるために現実的に法整備をしていくのが政治家の仕事であるということを、現場の皆様の一端に加えていただき改めて実感しました。

 

しかし一点、気になったこともありました。

それは最近の自衛官志望の若者の多くが「災害派遣の際の自衛官の姿に感動して」として応募してくることが増えたということを聞きました。

確かに私も災害派遣された際の自衛隊の姿に感動しましたが、あまりに感動的で本来任務が災害派遣だと勘違いしてしまう傾向は少し自衛隊の広報戦略のミスでもあるかなと感じました。

マスコミの影響も大きいですけれど。

 

皆さんもぜひ、予備自衛官に関心を持っていただけたらと思います

 

それでは、また。