補正予算をごまかしに使うな

2020.01.30

雪もちらほら降った昨日とは打って変わって、今日は暖かな日になりました。


こんにちは、衆議院議員の源馬謙太郎です。

 

1月20日に開会した通常国会も2週目に入り、28日には令和元年度の補正予算が賛成多数で衆議院を通過しました。

昨年は台風19合をはじめ、全国各地でたくさんの自然災害が発生し、今でも苦しい生活を余儀なくされえいる方々がたくさんいます。我々はそうした被災された皆様の生活を一日も早く再建し、地域の復興を加速するために十分な補正予算を組んで早急に対応すべきだと訴えてきました。

しかし、なぜ私達が今回の補正予算案に反対をしたのか。

まず第一に、なぜ自然災害からの復旧のための予算が今頃組まれたのかという点です。「一刻も早い補正予算」は昨年の臨時国会でそれこそ早急に措置すべきものだったはずです。昨年の臨時国会でも議論し成立させる余裕は十分あったはずなのに、予算委員会すら開かなかったことは政府の怠慢であったと言わざるを得ません。

 

さらに補正予算の内容も、「自然災害からの復旧・復興の加速」が主であるかのように見せながら、4.5兆円のうち、6900億円に過ぎず、本来補正予算に組むべきでない内容も組み込まれていました。

なぜこういう事が起こるのかというと、当初予算に計上すべき予算を補正予算に回すことで、次年度の当初予算を少なく見せかけることができるからです。

例えば、防衛省の補正予算として、後年度負担であるはずのいわゆる兵器ローンの返済としての多額の予算が計上されていたり、米国からの対外有償軍事援助、いわゆるFMS調達の支払いに当てる1773億円など、なぜこれが今補正予算で組まれるのか。

 

今回は賛成多数で通過してしまいましたが、こういう点についてももっと国民の皆さんに知ってもらえるように、次の当初予算の審議も含めて、情報発信をしてまいります。

 

 

源馬謙太郎<=
源馬謙太郎(げんまけんたろう)プロフィール
衆議院議員 静岡8区(国民民主党)。 1972年浜松市生まれ。成蹊大学卒、Centre College卒後、American Univ. 大学院にて国際平和と紛争解決学修士号取得。帰国後、小型武器問題専門家としてカンボジアでプロジェクトを立ち上げ12,000丁の武器を回収。 松下政経塾を経て後静岡県議会議員を2期務めた後衆議院総選挙に立候補。次点で惜敗。比例復活まであと270票の悔しさをバネに、2017年初当選(比例東海)