カンボジアでの支援活動・慈善活動(つづき)

2005.12.22

そりゃ、「カンボジアに学校建てたんだ」といえば気持ちいいだろう。
だけど、カンボジアの実情を知っている俺は聞いてみたい。
ちゃんとその村には先生がいるのか、その学校に通える範囲に子供は何人いるのか、すぐそばに学校はないか・・・
実際問題、カンボジアは学校がたくさんある。
もちろん開発途上国だから、何かをくれるといえば喜んでもらう(ふりをする)。
まだ使える校舎のすぐヨコに、新しい学校が、しかも「Funded by{日本の団体}」なんて書かれて建てられていることも良くある。
これは決して歓迎すべきことじゃない。
しかも、学校を挙げるから、自分の名前をその学校の名前にして欲しい、なんていう不届きな日本人もいる。
そんなの、援助じゃねぇよ。
慈善ですらない。


だから俺は、日本の「援助」に対する認識に深い懸念を感じてる。
「援助」は「慈善」ではないし、「援助」は「自己満足」であってはならない。
しっかりとしたビジョンを持って、一つの大きな方向性にのっとった援助をするべきである。
日本では、NGOというものもしっかりと認識されていない。
NGOは無条件でいいもの、NGOと政府は相対するもの、というイメージがあると思う。
ここらへん、俺の経験からするとNGO関係者が一番勘違いしているともいえる。
だから、俺は日本でのNGOの氾濫には危惧を持つ。
このあたりも、日本にはたぶんに左のイデオロギーが働いているんだろうな。
ただ、もちろんすばらしい活動をしているNGOもたくさんある。
これは付け加えておく。