日本と平和

2006.03.04

昨日、寒川東中学校から総合学習の時間に社会人講師として招かれ、中学一年生を相手に一時間講義をしてきた。
題目は平和について講義してほしいとの依頼が先方からあり、「日本と平和」ということで講義をおこなった。
政経塾の同期2人もそれぞれ「命について」「環境について」という講義を担当したが、我々三人以外にも10名以上の社会人講師が来ていた。
なぜか、平和系が多かった。
しかもやはり原爆、国際貢献、など、いわゆる系の平和系が多かった。どんなことを言っているのか、ぜひほかの講義も聞いてみたかった。
そんななか、男女合わせて13人の生徒が参加してくれ、一緒に本当の平和とはどういうことかを考えてみた。
中学一年生ということは、つい去年までは小学生だった彼らを相手に、どのくらい理解してくれたかは難しいところだが、少なくともいわゆる系の平和系にはちょっと待てよ、という思いを持ってくれたんじゃないかと思う。
戦争がない、というのは、学問的にいうところのNegative Peaceであり、本当の平和ではない。
そんなことは中学生にはもちろん話してないけど、「もし自分が大切にしている人や家族が傷つけられたら、それでも暴力反対とか、平和に解決、といい続けますか?」という、平和学では根源にある問題をわかりやすく聞いてみた。
本当の平和というのは、自分と自分の大切なものを守ることであることを伝えられたと思う。
そして講義の最後には、今も紛争の傷跡に傷つくカンボジアの子供たちに手紙を書いてもらった。
なんとかこれを早くカンボジアに届けてあげたい。