カンボジアの「食」

2005.02.24

友達が遊びに来たり、仕事上のお客さんが来たりすると、やっぱり一度くらいはカンボジア料理(クメール料理)が食べれるところに連れて行くことになる。
屋台なんかもあってそう言うところにすぐ行きたがる人もいるけど、バンコクなんかと同じと思ってもらうと困るんだよね。
もれなく腹こわすから、しかも俺もそんなリスクおいたくないから、連れて行かないことにしてる。
そうなると、旅行者用のクメール料理を出すレストランということになるんだけど、結構みんな気に入ってくれる。
牛肉を炒めたロックラックという料理や、もともとはタイ料理だったパ・タイという料理、朝顔の茎を炒めた料理なんかが人気。
クメール料理はタイ料理のように辛くもないし、醤油や塩胡椒が味付けの基本で、日本人の口には合いやすい。
タイ料理と中華料理の中間、と表現する人もいる。
でもなによりそこはやっぱり4年も住んでる俺らが厳選したレストランだからなんだよね。
本当のクメール料理を食べてきた俺はもうクメール料理はいいやと思う。


地方に出張に行けばそんなレストランはないし、汚い皿に盛られた虫の入った米やなんかも食べなきゃいけない。
おかずも布みたいに硬い牛肉があればいい方で、時にはウサギの肉やトカゲの肉も食べる。
言わずもがなだけど、全然旨くない。
大体すべてがジャリジャリ音がするし。
基本的に不衛生だから、食べる前には必ず備え付けのトイレットペーパーで箸から皿からコップまで念入りに拭いてから食べる。
どれくらい効果があるのか分からないけど、地元の人がやってるからこっちとしてもやらないわけにはいかない。
だから出張の時は食事のことを考えてブルーになる。
地方からいろいろレストランもあるプノンペンに帰ってくると、すごく都会に帰ってきた気がして、一瞬一時帰国したときのような気持ちになるのだ。