カンボジア観光のススメ(その2)

2005.01.21

5c3cc002.JPG 2.アンコールトム:
世界史かなんかで、アンコールワットとセットで覚えた記憶があるけど、こっちに来るまでほとんど認識はゼロだった。
アンコールワットが寺なら、アンコールトムは王宮を含んだ街みたいな感じ。でかい都市という意味。中心には王宮があって、その周りには戦争に勝って帰ってきた兵士が通る門とか、負けて帰ってきた兵士が通る門とか、宴会する場所とか、寺とか、そういうのが散在してて、かなり広い。
このアンコールトムの中にある「バイヨン」という遺跡も日本人好みでおすすめ。上の写真はバイヨンにある「クメールの微笑み」の一部だけど、戦争から疲れて帰ってきた兵士達をこの京唄子似の微笑みが癒したそうだ。
ちなみに、シェムリアップ周辺で歩き方を小脇に抱えて歩いていると、ソムローイ(金くれ)の子供達が群がってくる。それ持ってるから日本人だろ、とカンボジアの子供達にもあの青さはかなり有名。そして子供達はよく日本語も覚えてる。「お兄さんこれ1ドル」とか、「おねぇさん綺麗、これ1ドル」とか声かけてくる。たまに「お兄さんこれTシャツ?」とか「お兄さん、これハガキ?」とか質問系で話しかけてくる子供達もいるけど。
そして買うそぶりがない私たちの横を欧米人が通り過ぎると「ミスター、this is $1」となる。こういう子供達とのふれあいもなかなか楽しいものがある。
欧米人で思い出したけど、プノンペンの空港でビザをとることができるんだけど、申込用紙を出す時写真を一枚提出するように求められるんだけど、写真を持ってない人はパスポートの顔写真をカラーコピーして代用してくれるのが慣例となっている。


私も以前ビザを切らして入国したときに写真がないといったら「パスポートの写真を使うから、手数料2ドル」といわれ、なかなか良心的じゃないかと思ってできあがりを待っていると、後から来た欧米人も写真を持っていないらしくそう伝えていたが、なんと「OK、じゃ、1ドル払って」といってるじゃないか。
どういうことだ、とかなりもめた結果、「チッ、1ドルでいいよ」と舌打ちしながら言いやがった。それ以降、遊びに来る友達には写真を持参するか、2ドルといわれても1ドルしか払うなと徹底してる。それから空港に行くときは注意してみてるけど、懲りずに日本人には2ドルと言ってるのをよく見かける。日本人は相当舐められてるなぁと悲しくなる。
これはカンボジア人が悪いだけじゃなくて、舐められる日本人にも問題があるんだと思うけど。カンボジアで日本人の評判を落としてるのは、やっぱり最たるものは児童買春。せっかく血税を使って多額の援助をしてこの国に平和をもたらそうとしてるというのに、その援助先の子供を性欲目的で買うなよ!本質的には奈良のこの前の事件の犯人と変わらんぞ。
しかし、カンボジアのこういう何でもかんでも外人から金を取ろうという根性も気にくわない。国全体が援助慣れしてしまっているということにも原因があるんだろうけど。ゴミ収集にかかる料金もカンボジア人と外国人で違うというのはあんまり納得できない。カンボジア人の料金を(元ある値段より)安くする、という発想なら分かるけど、外国人からの料金を高くする、という発想は納得しにくいのは私だけだろうか。
アンコールトムとはあまり関係なくなったけど、続く。