カンボジア観光のススメ(その4)

2005.01.28

そして首都プノンペンについて。
せっかくカンボジアに来たら、プノンペンにも是非寄ってほしい。カンボジアにくる外国人旅行者の中で、日本人旅行者は圧倒的に多くて(1位)いいんだけど、最近はバンコクとかから直でシェムリアップ(アンコール遺跡があるところ)に入って、プノンペンに寄らずに帰る人がほとんどらしい。
別にとりたてて旅行者にとって楽しいスポットがあるわけではないけど、カンボジアという国を理解するにはプノンペンを見るべきということと、カンボジアの発展のためにカンボジア政府もいかに旅行者をプノンペンまで引き入れるかを真剣に考えないといけないと思う。
1.キリングフィールド:プノンペン市内から車で30分くらいのところにある処刑場跡。
ポルポト時代に虐殺の舞台となったところ。
私自身は全く霊感はないが、行ってみると気のせいか重い雰囲気があって、ちょっと気が滅入るくらい。
掘り起こされた人骨も展示されてて(どう見ても祀るというより展示という感じでかなり悪趣味)、当時の人の持ち物とかも置いてある。「かわいそう」とか「ひどい」とかいう前に「すごい」という言葉しか出てこない。そのくらいすごい。
それから、死体を放り込んでおいた穴が掘り起こされたまま残ってて、かなり乱暴に「ここに100人」とか「ここに400人」とか立て札がある。
そして、一本の大木には「この木に子供を打ち付けて殺した」と汚い字で書いてある。
収容所にある絵によると、ポルポト派の兵士が強制収容した子供の足を持ってその木に頭を打ち付けて殺したらしい。あとは、一人が子供を空中に放り投げて、それをもう一人が空中で打つという、形容しがたい行為もしてたらしい・・・


2.トゥールスレン刑務所跡:
プノンペン市内にある刑務所跡。
収容されていた人たちの写真や拷問の器具とかがあって当時の様子を生々しく伝える。
さらに本物の人骨で作ったカンボジアの地図があるんだけど、これもまたかなり悪趣味(2年前くらいに王様が「あまりに残酷」と発言し撤去)。
ベトナム軍がプノンペンに入ってきたときに、この刑務所跡を発見したとき、拷問を受けた人がベッドに縛り付けられたまま死んでるのを発見したときの写真とかもある。
キリングフィールドとセットで見ることで考え込む度が増すと思う。
キリングフィールドっていうのは、固有名詞じゃなくて何箇所かあるんだけど、この時代を描いた「キリングフィールド」っていう映画もおすすめ。映画的にもなかなかおもしろく仕上がってるから。