「自分の政治的スタンスだと、こう発言しなくてはいけないのかな」と思わせてしまうもの

2016.11.30

こんにちは、静岡8区のげんまけんたろうです。

7月に初めて報道があった天皇陛下のご譲位のお気持ち。未だに方針が定まらぬまま、有識者会議で専門家からのヒアリングが行われています。

各種調査によれば、ほとんどの国民の皆さんがご譲位に賛成していますが、有識者からは反対意見も続々と出ているようです。

ヒアリング3回目 「退位」賛否分かれる 日テレニュース24

特に、いわゆる保守派の代表格である方々から反対意見が出ているようで、私はこれに少し違和感を感じています。

私はご皇室は我が国にとって中心であり背骨であって本当に大切に感じていて、未来永劫しっかり守っていかなくてはならないと思っています。

その上で今上陛下が今回のお気持ちを表明されたことには、最大限尊重すべきだと思うのです。
しかし、今回の保守派の専門家の方々からの反対は、陛下のお気持ちよりも制度の存続にのみ重きを置いているように感じ、上から目線で「陛下、おやめなさい」と言っているようにも見えてしまい(もちろんそんな発言はないと承知していますが)、本来保守が大切にすべき陛下への気持ちが全く欠如してしまっているように感じるのです。

天皇陛下も、”自由意志”で「やめたい」なんて仰ったわけではないはずです。
我々よりもずっとご皇室のこれからやこれまでのことをお考えになられ、そしてどうすることが日本のためであるかを考えられて、ギリギリのところでご発言されたのだと思いますので、それを一も二もなく実現することが本来保守がとるべき態度ではないかと思います。
いわゆる勤皇の志士たちでも同じようにしたのではないかと。

さらに私が懸念するのは、保守派の専門家がそれぞれの考えを述べそれを参考にするのはもちろん意義のあることで重要なことなのですが、彼らの意見に自称保守やこれまでその論客の考えを支持して来た人たちが引っ張られてしまうことです。
「あの◯◯さんがこういう意見だったから、保守の自分はこの件についてはこういう意見を持つべきなんだな」と。これは他の政治的スタンスの場合も同様です。

自分が好きな学者や著名人を持つことはいいのですが、どんなことでも自らが考えることが大事ですね。

そうすればマスコミ報道やネットの情報に流されることも少なくなります。

それでは、また。

源馬謙太郎
源馬謙太郎(げんまけんたろう)プロフィール
民進党静岡8区総支部長・元静岡県議会議員(2期)。

1972年浜松市生まれ。成蹊大学卒、Centre College卒後、American Univ. 大学院にて国際平和と紛争解決学修士号取得。帰国後、小型武器問題専門家としてカンボジアでプロジェクトを立ち上げ12,000丁の武器を回収。
松下政経塾を経て後静岡県議会議員を2期務めた後衆議院総選挙に立候補。次点で惜敗。比例復活まであと270票でした。引き続き国政目指して政治活動中。


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