外資のカジノ事業者による貸金業務はよくない

2018.06.21

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いよいよ梅雨の時期らしくなってきましたね。

夏が近づくのが楽しみです。


こんにちは、衆議院議員の源馬謙太郎です。

一昨日行われた衆議院本会議にて、3回目の登壇の機会をいただきました。新人の私にこんなチャンスをいただいて、本当にありがたいです。


この日の登壇は、いわゆる「IR整備法案」への反対討論でした。

*動画はこちらから(http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php

「源馬」で検索してください。冒頭「パチンコや公営ギャンブルである競馬」というべきところ、「公営ギャンブルであるパチンコや競馬」と間違ってしまいました。議事録修正の手続きをしました。


 

カジノ事業者による貸金業務


私は従来、統合型リゾートといわれるIR施設には賛成でした。

しかし、内閣委員会に所属し、この251条にも及ぶIR整備法案を勉強し議論するうちに、このままではカジノの運営に重大な不安点あるということがわかってきましたのでカジノ誘致自体に反対に転じました。本会議ではこの一点を中心に反対討論をさせていただきました。

それは、カジノ事業者による貸金業務

この法案の中には、カジノ事業者が、カジノ客に金を貸し、2ヶ月以内に返せなければ14.6%の金利をつけて、債権を第三者に委ねて取り立てられる、という中身が盛り込まれています。

驚くべき内容です。

 

負けが込んだ客にその場で金を貸すということ


カジノに限らず、ギャンブルにはまってお金をどんどん使ってしまう人が陥る典型例は、負けが込んだら取り返そうとしてさらにお金を使ってしまうという連鎖です。

それなのに、手持ちのお金がなくなった客に、その場でカジノ事業者が金を貸すなんて、常識的に考えてギャンブル依存や多重債務を助長するように思います。

パチンコ屋が、負けた客にその場で金を貸したらどういうことになるでしょうか。

 

政府は、一定の預託金を払える富裕層だけが対象だから大丈夫といいますが、「もう少しやったら負けを取り戻せるんじゃないか」という気持ちに陥ってしまうのは、その人が裕福かどうかは関係ありません。

 

しかも、カジノ事業者は海外の企業が有力です。

海外のカジノ事業者が、日本人の富裕層に金を貸し、そのお金が海外に流れていくのを、日本の政治家として、私は見たくありません。

 

討論の中でも訴えましたが、日本人の生命と財産を守ることが大切な価値観の一つであるはずの保守の方々に、この海外事業者による貸金に反対してもらえなかったのは残念でした。

 

結果的に与党の賛成多数で可決されてしまいましたが、参議院での良識を、特に保守の皆様の良識を期待したいとおもいます。

 

それでは、また。

 

源馬謙太郎
源馬謙太郎(げんまけんたろう)プロフィール
国民民主党 衆議院議員・静岡8区・元静岡県議会議員。 1972年浜松市生まれ。成蹊大学卒、Centre College卒後、American University 大学院にて国際平和と紛争解決学修士号取得。帰国後、小型武器問題専門家としてカンボジアでプロジェクトを立ち上げ12,000丁の武器を回収。 松下政経塾を経て静岡県議会議員(2期)。2012年、2014年衆議院総選挙に立候補するも次点で惜敗。比例復活まであと270票という悔しさをバネに、2017年初当選(比例東海)。



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