県に損害賠償請求

2008.10.01

今朝の新聞に載っていたとおり、静岡地裁で
県に対して5400万円の賠償命令が下されました。
殺人未遂の現行犯で沼津署に逮捕された
男性が、錯乱状態だったため病院に搬送中
自殺防止のためにタオルと警棒で抑えたところ
窒息死したことに対して、遺族が起こした民事裁判。
判決によると
「男性が舌をかんで自殺するのを防ぐため、
署員らはタオルを口に入れたが、
窒息の危険性が高いにもかかわらず、
呼吸や脈拍を慎重に確認しなかった」
とし、
「警察官としての公権力の行使に当たって
過失があった」
と結論付けられました。
私は文教警察委員会の委員ということで、
今日県警から説明を受けましたが、
なんともやりきれない気持ちになります。
警察官は、錯乱状態の男性がキッチンに火をつけ、
娘を窓から落とそうとし、自分の両親を刃物で
切りつけていたところを救ったのに、その遺族、
しかも殺されかけていた両親からも訴えられています。
なぜ?
と思ってしまいます。
警察官は助けようとしたんではないでしょうか。
 
確かに男性が窒息して命を落としてしまったことに
関しては、過失があったと思います。
かかわった署員たちは業務上過失致死で書類送検され、
そのうちの1人は罰金が科せられています。
しかし、殺人を犯そうとしており、しかも錯乱状態で、
舌をかむそぶりを見せるなどしていたからとった
行動であったと思います。
もし警察官が何もせず、仮定の話ではありますが、
男性が舌をかんで自殺してしまっていたら、
警察官はなお非難されていたと思います。
「自殺する可能性があったのに何もしなかった」
と・・・
警察官だけでなく、公のために身を挺して仕事を
している方たちが、誇りを持って、自信を持って
働けるような世の中であるべきだと思います。
 
訴訟社会とは言われますが、
何が正義で、何が美しいのか、
こういう時代だからこそ考えていたいものです。
 
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