【静岡県知事選挙2021】「川勝知事のせいでリニアが予定通り開通しない」は大きな間違い

2021.06.16

関東地域もようやく梅雨入りしたというニュースがありましたが、浜松では暑い日が続いています。


 

こんにちは、衆議院議員の源馬謙太郎です。

 

6月20日投開票される静岡県知事選挙2021ですが、最後の週末を終え終盤戦に入ってきました。一部報道によりますと、私も応援する現職の川勝平太候補が若干リードしているとのことですが、これは全く当てになりません。むしろ安心感を誘い、逆に動いてしまうこともありますので、気を緩めることなく最後まで知事の実績、県の大切にすべきことをしっかり訴えていきたいと思います。

 

今回の選挙は、政党や組織による、組織のための戦いではなく、県民の命のためには組織にも立ち向かうリーダーは誰なのかを選ぶ選挙です。

選挙戦の戦い方や、これまでの実績を見ても、私は川勝平太候補こそそのリーダーに相応しいと考えています。

 

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ここで一つ、よくあるリニアに関する誤解についてご説明しておきたいと思います。

時折言われる、「川勝知事が文句を言っているせいでリニア工事全体が遅れている」とか「川勝知事のせいで、静岡県がリニアを遅らせていると言われてしまう」という誤解です。

 

大井川の水をどう戻すかという結論が得られていないため、静岡県内の工区の工事も始まっていないことは事実ですが、他の工区でも工事が未着工だったり遅れている箇所は複数あります。この点は、今年3月の衆議院環境委員会で私が取り上げました。

例えば、相模原市内における工事は工期が10年と予定されていますが、昨年10月時点で未着工で、今すぐに着工しても完成は2030年ということになり、当初の開通予定の2027年は優に過ぎてしまいます。仮に静岡県内の工区が終わっていたとしても、2027年の開通予定には間に合わないことになります。

 

先にも記した通り、静岡県内も未着工であることは事実ですが、それだけでリニアの開通予定が遅れているわけではなく、他の工区でも遅れていたり未着工なのが事実です。国交省の答弁によると、約8割の区間で工事契約が締結されているということですので、2割は未定結(故に少なくとも)未着工ということになります。つまり、リニアは川勝知事のせいで遅れている、は大きな間違いなのです。

 

知事選挙も後半戦に入り、(陣営の意思には関わらず)誹謗中傷が飛び交うこともありますが、事実に基づいて判断していただければと思います。

そしてとにかく、県民の命と利益のためなら、組織にも立ち向かうリーダーを選んでください。組織のための選挙は必要ありません。

 

結論:「静岡県のせいで2027年開通予定が遅れる見込み」は明確な誤りです。

 

それでは、また。

源馬謙太郎
源馬謙太郎(げんまけんたろう)プロフィール
衆議院議員 静岡8区(立憲民主党)。 1972年浜松市生まれ。成蹊大学卒、Centre College卒後、American Univ. 大学院にて国際平和と紛争解決学修士号取得。帰国後、小型武器問題専門家としてカンボジアでプロジェクトを立ち上げ12,000丁の武器を回収。 松下政経塾を経て後静岡県議会議員を2期務めた後衆議院総選挙に立候補。次点で惜敗。比例復活まであと270票の悔しさをバネに、2017年初当選(比例東海)。第198回国会では国会議員ランキング三ツ星を獲得
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