それでもバラマキは続く。選挙前の風物詩

2015.12.18

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師走も折り返しを過ぎ、落選から一年があっという間に経ってしまいました。
まだまだ活動も日々試行錯誤をしながら悪戦苦闘しています。

こんばんは、静岡8区のげんまけんたろうです。

今週は色々な方とお会いし、お話を伺うことができました。
今日は松下政経塾時代からご指導いただいている江口克彦参議院議員と。

奇しくも離党会見される直前でした。

またもや現金バラマキ


出ました、お得意の現金バラマキ政策。部会了承も既定路線ですね。

自民党厚労部会が高齢者に3万円支給を了承。

小泉進次郎議員が反対をした、というところがまたミソで、小泉代議士という圧倒的な人気を誇るヒーローを前に立て、党もみんなが賛成なわけではない、賛成反対があっても最後は決める、というイメージも打ち出しています。

ここは自民党のうまさはさておいて、改めてまた出てきた現金を配るという愚策について考えなくてはいけません。

バラマキは何のためか


来年夏の参議院選挙を前にして、バラマキ政策を行うのではないかと巷間言われています。私も恐らくそうなんだろうと思いますが、目的が何なのかはこの際置いておきます。

しかし、この現金を配るという政策は、コストもかかるし効果も出ない愚策ということはすでに浸透しているのではないかと思っていましたが、案外そうでもなかったのでしょうか。

しかも、お金を誰かが誰かのさじ加減で配るというのは、道徳的にも非常に好ましくありません。子ども手当が始まった時も、麻生政権の定額給付金が出された時も、ひどいものだったと私は記憶しています。

それは人間ですから貰えないよりもらえる方が嬉しい。しかし当時もテレビのニュース番組で、ある女性が子供を抱きながら「ありがとうございます」と役所の方から恭しく現金を受け取っている姿が目に焼き付いています。きっとお上からお金をいただいている、役所がお金をくださった、と感じてしまっているんだろうなと思います。

そしてその後のインタビューで何に使いますか?とレポーターに聞かれ「みんなで美味しいものを食べに行きます」と答えたそのお母さん。子育てのための子ども手当だったはずなのに…。その人が特異なわけでも、その人が悪いわけでもなく、現金を配る政策は国民をそうしてしまうんです。行政を監視したり行政に関心を持つどころか、行政がお金をくださったと隷属してしまう、そのお金の出所がどこで、財源は借金であることも忘れそしてあっという間になくなってしまう。

そんな愚策はもう本当にやめるべきです。

重点施策を考え直すべき


しかも今回はその裏で子育て給付金は廃止になるということです。

どちらも現金バラマキですから私は賛成しませんが、なお悪いことに高齢者に手厚くしておきながら子供を育てる若い世代には廃止という、本当にこの国の次の世代のことを考えているのかと疑いたくなります。念頭にあるのは明らかに選挙でしょう。

私は、どうせやるなら若い世代に、しかも何に使われるかわからない現金を配るのではなく、使途が限定されかつ子育てや教育に使えるクーポンで支援すべきだと考えます。

昨日の道州制の勉強会でも、あるベテラン県議から愛知県の事例が紹介されました。(知事選挙の前の)ある年に単年度の子育て支援の分配があったようで、翌年多くの県民の方から「去年は支援金があったけど、今年はないの?」と多くの問い合わせがあったとのこと。

一度もらってしまうらと、もらえないことがおかしいと感じるようになってしまうのもこの手のバラマキの特徴です。

行政サービスは始める前に仕分けしないと、一旦始めたらなかなかやめられず財政負担も増え続けることになります。だからこそ、私は行政はなるべく小さく賢くしていくべきだと考えています。

それでは、また。

源馬謙太郎(げんまけんたろう)プロフィール

維新の党静岡第8選挙区支部長・元静岡県議会議員(2期)

1972年生まれ。成蹊大学卒、Centre College(ケンタッキー)卒後、American Univ. 大学院にて国際平和と紛争解決学修士号取得。

帰国後、小型武器問題専門家としてカンボジアで小型武器回収プロジェクトを立ち上げ12,000丁の武器を回収。8年の海外経験から政治を志し松下政経塾卒(第26期生)。県議会議員を辞し衆議院総選挙に立候補。次点で惜敗。比例復活まであと270票でした。

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