あまり知られていない予備自衛官制度。教育訓練を受けてきました。
2015.11.21
5日間の駐屯地訓練から帰ってきました。
こんにちは、静岡8区のげんまけんたろうです。
Facebookなどでお伝えしている通り、この度予備自衛官補の試験に合格し、「補」が取れて予備自衛官になるための訓練に参加してきました。
普段は社会人として生活を送りながら、いざ有事の際などには海外で言うところの「予備役」として招集される予備自衛官についてお伝えしたいと思います。
予備自衛官制度とは
日本には、陸上、海上、航空の各自衛隊があり、24万7千人の自衛官がいます。
現役軍人の数でいうと、
- アメリカ156.9万人
- ロシア 95.6万人
- 韓国 65.5万人
- 中国 228.5万人
ということですから、日本の自衛官の数はそう多くはありません。
各国とも、現役の兵力の他に有事の際に招集され軍に加わる予備役を持っていて、これが日本では予備自衛官と呼ばれています。
予備自衛官は普段はそれぞれの職業についていますが、いざ有事の際には防衛省から招集され必要とされている部隊に自衛官として派遣されます。
そのために、予備自衛官は年間5日間の訓練が義務付けられています。
ちなみに、予備役の数もアメリカ(86.5万人)ロシア(2000万人)に遠く及ばず、我が国の予備自衛官は4.8万人ですから、この数も他国と差があります。
■技能と一般
この、予備自衛官になるためには二つの道があります。
まず一つは、元々自衛官だった方が予備自衛官として登録する方法。
もう一つは、予備自衛官“補”になり、訓練を受けて補を取り予備自衛官になる方法です。
私は今回、この予備自衛官補の試験を受け合格し、補を取るために必要な教育訓練を受けてきたというわけです。
予備自衛官補にも2種類あります。
18歳以上34歳未満の日本人の方なら誰でも応募できる一般枠と、
18歳以上で国家資格というを有する方が応募できる技能枠です。
両者の違いは、応募資格と、補が取れるまでの教育訓練の日数、そして予備自衛官になった時の階級です。
ざっくり言えば、一般枠の方は予備自衛官として招集された際現役自衛官と同じような役割を幅広く果たすのに比べて、技能枠の方はそれぞれの技能が必要とされている現場にピンポイントで派遣されるというイメージかと思います。
技能には様々な分野があります。
語学から医療、薬剤師、通信、電機、建設、法務、など。
必ずしも「資格」がなくてはいけないということではなく、普段の職業で十分技能をお持ちの方なら適格すると思いますので、ご興味のある方はぜひ検討してみてください。
技能枠の詳細はこちら。
私も資格もありませんが、語学の中の英語の枠で受験しましたので、予備自衛官になった暁には、おそらく米軍などとの折衝の通訳、などが主な任務になるはずです。
さて、まだまだお伝えしたいことがありますが、長くなりましたので別の記事にアップさせていただきます。
次回は、
- 訓練内容
- 意外と知らない予備自衛官のこと。
などについてお伝えさせていただきます。
ありがとうございました。