野球場を作ってくれ!でもこの場所は嫌!という話ではない

2017.02.08

今日も風が強い一日でした。強風の日は街頭演説中に何度もノボリが倒れてしまい、非常にやっかいです。

こんにちは、静岡8区のげんまけんたろうです。

 

今日は浜松市で議論を呼んでいる「野球場建設」について。非常にローカルなブログになります。

スッタモンダしているこの問題、県議会も離れてしまった私は特に浜松市議会の議論を生で聞く機会がなかったため、初の特別委員会傍聴に行ってきました。

 

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噛み合わない議論


今日は県の職員が参考人として出席しており、委員(特別委員会に所属している市議会議員)からの質疑に答えていました。県議会を離れて4年になるので、なんだか懐かしい雰囲気。

しかし中身はというと、率直に言って議論がまったく噛み合っていない。

 

整理してみると、この問題は非常にシンプルなのに、あえて議論が噛み合わないようにしているのか、それとも本気で噛み合っていないのかわかりませんが、ポイントがずれてしまっていると改めて感じました。

 

「あんな風の強い篠原地域に野球場なんか作っても仕方ない」

「野球場を作るなら他の場所にした方がいい」

「津波が来るかもしれない地域に野球場なんか作っても海に向かって逃げる人はいない」


反対意見の主なものはこうした意見で、今日も複数の委員からこれらに立脚した質問がされていました。

これらは一見なるほどと思える意見で、たしかにゼロベースで野球場をどこに作るか、を考えるなら非常に参考になる意見です。

 

しかし、そもそも今回の野球場の建設は、

「50年来懸案となってきた県が行う篠原地域の整備構想の中身として、野球場建設の案がでた(地元自治会や浜松市からの当地区への野球場建設の要望も以前からあったため)」

ということです。

 

県が浜松市に野球場を作ってあげる→篠原に場所があるから篠原に作る

ということではなく、

県が篠原地区を整備していく→以前から要望もあった野球場もその一つとして建設する

ということなのです。

これを県から来た当局も何度も繰り返していましたが、これが通じないのか聞きたくないのか・・・

 

野球場がほしい、県が作ってくれ(でも篠原は嫌だ)

という筋の話ではないんですね。

 

最初から県が、浜松市に野球場を作ってあげましょう。どこがいいですか?ということなら、風もない、アクセスのいい場所、という希望もあるでしょうが、そもそもは篠原地区の整備の話です。

ここに野球場がいらないのであれば、野球場はなしにすればよいのであって、そのかわりにどこか別のところに作れ、とは、これは無茶があります。

 

そもそも、基本的な認識として、なにを作るにしてもコストの掛かることであり、少なくともそれを市が県に依頼するたぐいのものであればなんでもどこまでも要望が通るというものではありません。

 

ですから非常にシンプル。

県は篠原地区の整備を行う、その中に野球場建設のプランがある。

風が強かったりアクセスが悪かったりするとの理由で市民からの反対意見が多いようであれば、野球場の話はなくなる。

 

こういうことだと思います(県当局も言下に答弁していました)。

 

 

いずれにしてもこれは県と市のことですから、私はこれからどのように議論が収斂していくのか見守りますが、この大前提の取り違えが市民にあまり理解されていないため、「なんでそんな場所に野球場を作るんだ」という声に結びつきやすくなってしまっていると思います。
党利党略に陥らず、市の発展のための議論を素直な心でしてもらいたいです。

 

それでは、また。

 

 

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源馬謙太郎
源馬謙太郎(げんまけんたろう)プロフィール
民進党静岡8区総支部長・元静岡県議会議員(2期)。

1972年浜松市生まれ。成蹊大学卒、Centre College卒後、American Univ. 大学院にて国際平和と紛争解決学修士号取得。帰国後、小型武器問題専門家としてカンボジアでプロジェクトを立ち上げ12,000丁の武器を回収。
松下政経塾を経て後静岡県議会議員を2期務めた後衆議院総選挙に立候補。次点で惜敗。比例復活まであと270票でした。引き続き国政目指して政治活動中。