真言宗の教え

2013.04.12

浜松東ロータリークラブの例会で、法多山の太田に住職の講話をいただきました。

真言宗の教えを、非常に軽快なお話振りでわかりやすく教えていただきました。

密教である真言宗の教えの根本には、「欲の肯定」があるとのことです。
人間、万物の行動原理には欲望があり、これをもって世の中をよく調整するものが仏の道を歩む優れた智慧あるものなのだと。
そしてその欲は、個人的なせせこましい我欲ではなく、大欲に昇華させるべきものだと。

松下幸之助塾主も、人間観を養えと私たち塾生に教えていますが、同時に人間や社会には欲望がありこれを否定することはないと言ってます。
人間や社会が何を欲しているのかよく捉えなさいと。

真言宗では、忘己利他ではなく、自利利他と教えられているそうです。
通常仏教のような没我の奉仕ではなく、超我の奉仕を教えているのだと。

なるほど。

しかしやはり、欲の中身が重要ですね。
大欲、公のための大いなる欲、志を持っていたいです。