安全保障シンポジウム

2006.09.15

c01cc9a6.jpg今日はホテルニューオータニで「21世紀におけるグローバルな安全保障」シンポジウムに参加した。
このシンポジウムに松下政経塾が協力させていただいているので、招待客として招待していただいた。
主催は元内閣安全保障室長の佐々淳行氏を長とする総合危機管理講座創設委員会。
石原都知事や手嶋龍一氏ら専門家によるパネルディスカッションやジュリアーニ前NY市長の講演があったりと盛りだくさんだった。
4時間にもわたる長丁場ながら、一度も睡魔に襲われることなく、あっという間の時間だった。
juriani
やはり一番の課題は、日本の危機管理能力はもとよりその根底となる危機意識の低さではないだろうか。
この危機管理能力は国や行政にだけ必要なものではない。
ジュリアーニ前市長も、しきりに民間企業にできる危機管理があると主張していた。
そして、その危機管理は余剰効果も生み出す。
危機管理のために指揮命令系統を見直したり、組織の隙間を見直すことで副次的に業績が劇的に上がった例が911後のNYにはあるそうだ。
手嶋氏は危機管理のための情報(インテリジェンス)の重要性にも言及していた。
「(国内の通信傍受などについて)今こそ日本はインテリジェンスを確立し『安全』を確保するのか、あくまで『人権』を優先するのかを真剣に選択すべきときに来ている」と。
まさにそのとおりだと思う。