尖閣をどう考えるか

2013.06.26

あの政権交代直後の総理大臣を務めた鳩山由紀夫元総理が、中国側から「日本が(尖閣を)盗んだ」と思われても仕方がない、と述べたことが大きなニュースになっています。


私はかねてから、政治家の言葉に対する揚げ足取りが行きすぎていると考えていますが、今回の発言は失言ではなく、国家のあり方をどう捉えているかということが問われるべきです。

自民党も民主党も国家観がバラバラな人が集まっている気がします。
維新の会もみんなの党も、国家観がはっきり一致しているのかは正直わかりません。

国家観だけで党がまとまることがベストだとは言いませんが、すくなくとも価値観の共有には国家観は非常に大切だと思います。

小選挙区制度になって、なおさら政治家個人の考えが見えにくくなりました。
どの候補者も、党が決めた政策を金太郎飴のように繰り返しているだけのことが多い気がします。

選挙の際に掲げている政策だけでこの国の舵取りをするわけでは当然なく、その政治家が持っている哲学や国家観に基づいて枝葉の政策を議論していくわけですから、本当はここが政治家を選ぶ上で最も大切なはずです。