がれきではなく木片です

2012.05.26

いい天気になりました。
各地で運動会も開催されていることだと思います。
熱中症などにはくれぐれもご注意ください。


最近は代表質問の準備で県の職員の皆さんと県政の様々な課題について幅広く議論しています。

地震・津波対策、待機児童、雇用創出、浜岡原発、教育政策などなど、多岐にわたります。

そんななか、時節柄外せないのが被災地のがれき受け入れの問題。
静岡県では島田市が本格的に受け入れを始め、静岡市も試験焼却をし、浜松市なども受け入れを表明しましたが、実際には難しい問題も抱えます。

まずは「がれき」に対する反応。
放射能汚染されているんではないか、という誤解は度重なる数値の測定や試験焼却などによって大分解けてきている一方、がれきというと何から何まで混ざった被災の爪痕を想像する方も少なくないとのことでした。
実際は木片だけなのですが。

そしてさらには「最終処分場」の問題。
受け入れ表明をした市町の他にも、ぜひ受け入れたいという自治体はあるのですが、地域内に最終処分場を所有していないため受け入れられないという現実があるからです。
そうした地域は通常のゴミ処理も、焼却灰を他県にある最終処分場と契約してそちらに持っていっています。
その処分場の地域から「被災地のがれきをたとえ試験焼却であっても一度でも焼却したら同じ炉で焼却する一般込みも持ち込ませない」などと言われたりして、にっちもさっちもいかないところもあるそうです。

こうしたところに県が入っていって、受け入れ可能な処分場を探すとか、間に入って受け入れを進めるなどできないかと模索しているわけですが、なかなか思うように進んでいないのが現実です。

しかし、一時期よりは大分感情的な反対論は抑制され、受け入れ自体にはまた前向きになってきている気がします。
こうした雰囲気の継続こそが大切ですね。





— iPadから更新