浜岡原発周辺を21mの津波が襲ったら

2012.04.02

南海トラフ沿いの大地震が発生した場合の津波の想定地が内閣府から発表され、大きく報道されています。
浜松市は高いところでは13m。
浜岡原発のある御前崎市は21m。
浜岡原発の安全確保のために18mの防波壁を作っているのに、3mも上回る数字。
これまでの想定とは比べ物にならない数値が発表され、驚きの声が広がっています。
私も支援者の皆さんからたくさんのご心配の声をいただきます。
好意的にみれば、「想定外」という去年の教訓を生かして、という意図もみて取れますが、不安を感じた方も少なくなかったと思います。
そして今この津波予測を受けて、私たちがどういう準備をしていくかが問われています。
誤解を恐れずにいえば、基本的には私たちは地震や津波を避けていきていくことはできません。
21mの津波がくるかもしれないなら30mの防波堤を作ればいいというものでもない。
高台移転を促進しようにも、やはり先祖代々の土地から離れたくないという気持ちも良くわかる。
そうしたなかで、被害を最小限に抑えるための環境づくりやインフラ整備をし、啓蒙活動をしていくことが行政が行っていくべきことですが、最も大切なことは、自分の身は自分で守ろうという意思を、私たち国民がしっかりと自覚することだと思います。
静岡県も、そして浜松市もこの数値も受けてこれから県が第4次被害想定を策定し、浜松が対策を講じていきます。
しかし私たちは「県や市が講じた対応策だからそれで大丈夫なんだ」と思わず、そして「行政が絶対の安心を確保べきなんだ」と思わずに、あくまでま自助と共助を基本に考えれるようになりたいものです。
Gemma Kentaro from するぷろ for iPhone