プリンシプルのない日本

2006.10.02

最近本屋に行くことが多いのですが、白洲次郎関連の本がよく売れています。
政経塾の先輩である高松塾生も白洲次郎邸を訪れたそうですが、私も前から好きな日本人の一人。
GHQに「従順ならざる唯一の日本人」といわれた男。
「風の男白洲次郎」は以前読みましたが、彼自身の言葉を集めた「プリンシプルのない日本」を昨日読みました。
ほんと日本男児はこうありたいと思います。
彼もその著書の中でもいっているけれど、何で日本人は物事をはっきり言えないのでしょうか。
まぁまぁといって丸く治めようとしてしまう・・・
当人がいる前では適当に話を合わせて、「大変有益なお話を伺いまして。善処いたします」などといい、その人が帰ると「何言ってやがんだ、馬鹿やろう」なんていう・・・
自分の周りのちょっとできそうな人の足をすぐに引っ張る・・・
なぜかこういうのを「和を大切にする」ということと勘違いしてる日本人も多い気がします。
こんなのは「和の精神」でもなんでもないはずなのに。
こういうことを日本の文化と勘違いして、日本の美徳と勘違いして続けていくと、日本は本当に大変なことになります。
今でさえ、平均的な、毒にも薬にもならない人が生き易いシステムなんだから。
言うべきことはきちっと言う。
結局は権力や多数派に抑えられることがわかっていたとしても、自分の心が正しいと感じることをしっかりと口に出す。
きっと一番後悔するのは自分の心の正義に沿わなかったときだろうと思います。
白洲次郎がいうように、こういう心がけが大切だと改めて思いますが、みなさん、そうやって生きてますか?
悪いことと思いながら、「いくら言ってもどうせきいてくれないから」とか「みんながそうするから」とか「言ったら立場が悪くなるから」なんて言い訳して、自分を偽っていませんか?