自分の目で物事を見る

2006.11.02

本当に大切なことは何なのだろうか。
私は今年の塾での年頭の挨拶で、物事の本質を見る目を養いたい、と塾長にお話した。
日々の暮らしの中では、なかなか物事の本質を見るのは難しく、どうしても上辺の損得や利害や常識や世間体などに囚われてしまいがちだけど、それでもその本質を見極めて物事に取り組んでいきたいと思ってきた。
社会の中でも、ルールや決まりごとなどの些事に囚われて、物事の本当の大切なところを見ていない人が多いように思う。
とりあえず言われたことをこなしていればそこから何か見えてくる、というのは、これまで日本が培ってきてしまった悪しき画一化の流れではないだろうか。
何が大切なことなのかをきちんと自分の目で捉えていくことが必要だと思う。
それは、決して自分にとって楽だったり快楽だったりすることを選ぶということではない。
自分で物事を考えるということだ。
年頭から半年が過ぎた今、私も目標には程遠い。
囚われてしまうことのほうがまだ多い。
しかし、これはつまり「道」を知ることであり、一生の課題である。
ある人から受けた相談事について考えながら、やはり大切なのは本質を追求していくことだと感じている。