911

2006.09.12

cceb7519.jpg9月11日。
5年前NYで同時多発テロがおこった日だ。
もうあれから5年もたったのか、という思いがやはり強い。
私はあのとき、カンボジアにいた。
日本にいた妻と国際電話で話しているとき、何気なくつけっぱなしになっていたNHKの画面に映されたその光景は衝撃的だった。
よく言われることではあるけれど、映画か戦争の映像かと思った。
そしてマンハッタンには妹が住んでおり、なかなか連絡が取れず安否が心配だった。
あるキャスターが言っていたとおり、世界中の多くの人があの時あの瞬間自分が何をしていたかをはっきり覚えている事件であったことに疑いがない。
それだけ衝撃的で、それだけ私たちの話題にもいまだにのぼるテロだった。
このテロをきっかけにして国際社会が大きく揺れ、戦争の形態が変化した。
国際政治の力の均衡をはじめ世界システムの構造も大きく変化しつつある。
最近では、このテロの結果起こったイラク戦争の是非が問われたり、アメリカの陰謀説までもが流れたりしている。
歴史問題に関してはどのイシューもそうだが、後付のもっともらしい批判やたられば論は無益でしかない。
これを今と未来に生かすことが大切なのだ。
なぜなら歴史は動いているから。
そして歴史は過去と現在と未来との絶え間ない対話だから。
911テロが起こったのは過去であるが、決して過ぎ去ったことではない。
現在そして未来へと複雑に絡み合っている。
世界の安定と平和を考えていく上で、私たち人類はこの「宗教」や「テロ」、「非国家対象戦争」「国家の安全と民間人の保護」などといった新しい課題に正面から立ち向かっていかなければならない。
911テロの2年後の9月11日、私は松下政経塾の二次試験に臨んでいた。
そしてその日の午後、娘が誕生した。
このたびご出産された紀子様のお誕生日も9月11日だそうだ。
そんな9月11日は私にとっていろいろな意味をもった日である。
 
ちなみに、一時流行ったマイクロソフトワードでWTCの住所“Q33NY”を入力してフォントをWingdingsにすると衝撃的な事実があるなどという噂は根拠がないそうだ。
そもそも、Q33なんて住所はNYにないしね(フライトナンバーという説もあるがこれもうそ)。
でも、確かに衝撃的ではあったけど。
やったことのない人は、以下の参考を見るにぜひ試してください。
【参考】http://en.wikipedia.org/wiki/Q33_NY