県ができること

2009.01.07

今日は県議会臨時議会です。

 

県が立てた緊急雇用対策に関する補正予算について審議しています。

午前中に議案が提出され、共産党からの質疑があった後、各議案が委員会に付託され、現在委員会で審議中です(わかりにくいですね、この議会関係の表現は)。

 

私が所属する文教警察委員会では、教育委員会、県警がそれぞれ臨時に雇用を創出する機会がないか考えだした雇用対策案についての質疑がありました。

例えば教育委員会関係では、学校における樹木の剪定や除草などの緑化整備、トイレ・側溝等の清掃や備品等の廃棄などの業務、外国人児童への支援、図書館事業などで、合計240人ほどの雇用を創出するとしています。

予算はおよそ5,850万円。

 

あくまでも今年度中の雇用期間で、しかも中には週2日程度の業務内容、月給にすると3万円ほどにしかならないものなどもあり、どこまで本当の意味での雇用対策ができるのかわかりません。

もちろん、短期であっても臨時であっても、今困っている人の雇用を創出することも重要です。

今回の補正予算もそれが一番の目的であることは否定しません。

しかし、先日もブログでお伝えしましたが、中長期の対策こそ重要になってきます。

 

しかも、先日報道があったとおり、静岡市での緊急雇用への応募はたった一件だったということもあります。

行政による景気対策、特に地方自治体のできることの限度をひしひしと感じますね。

 

私は個人的には、今回県の対策にはありませんでしたが、農業分野に雇用創出を図り、同時に国の根幹である農業を守ることも目指すべきだと考えています。

県当局に質した際も、そういう意向はありながらも、現在は受け入れ態勢が整っていないから見送ったとのことでした。

そうであればなおさら、中長期的に見てそうした政策を立てていくことが可能なはずです。

 

あとは、今は非正規雇用者ばかりがクローズアップされていますが、実は本質は正規雇用の人たちも含めた経済状況全般にあるはずです。

非正規雇用者の解雇に対してみんな憤って何とかしろ!と言っているわけですが、落ち着いてみれば正規雇用者でも解雇されたり、解雇まではいかなくても苦しんでいる人たちもたくさんいます。

こうした状況すべて含め、いかにこの冬の時代を乗り越えていくかが、これからの日本の課題です。

 

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