JSACが行っている小型武器対策のプログラムは、「カンボジアにおける平和構築と包括的小型武器対策プログラム」という名称である。 このプログラムは私が2001年4月に外務省から委託を受けて立案、提案したものであり、日本としては初めての小型武器に特化した直接的平和構築プロジェクトとな…
そもそも、小型武器とはなんなのか。 国連が規定した小型武器の定義によると、 一人で運搬し使用する「小火器」と、2,3人で運搬・使用する「軽兵器」の総称 ということになる。 わかりやすく言えば、拳銃や自動小銃などから、大きなものでは携帯用対戦車ミサイルなどまでの武器のこと。 「小型…
2月10日付の読売新聞国際版に、先日の小型武器破壊式典の様子が掲載された。 こうして我が国が平和構築に積極的に取り組んでいる事例を報道してもらうことは非常に意義深い。 特に小型武器問題はまだまだ日本では認知度が低いため、できれば国際版じゃなくて国内版でも紹介してほしかった。 最近…
2月3日(木)、JSACにとって5回目の小型武器破壊式典「Flame of Peace(平和の炎)」を開催した。 (写真は前回のもの) タイ国境に近いバンテミンチェイ州において、内務省次官、州知事、州警察署長など蒼々たる来賓を迎え、1,422丁の小型武器が焼却処分された。 199…
カンボジアにはそもそもなぜ50万丁とも言われるほどの小型武器が存在するかというと、一言で言えばやはり長い内戦の爪痕ということになる。 30年もの間続いた内戦時代に使われていた武器が出回っており、民兵として戦闘に参加していた人たちが当時の武器をそのまま持っていたり、ポル・ポト派が各…
さて、仕事の話に戻ると私の赴任の主な目的は、 1.EUがカンボジアで行っている小型武器回収プロジェクトに専門家として一部参加し、日本側が拠出する草の根資金とその業務を管理する。 2.日本はこれまで平和構築の分野で直接的なプロジェクトを実行していなかったためノウハウがなく、これをE…
先日の激痛の検査の結果は、「Maybe 食中毒」とのこと・・・ 相変わらずアバウトだけど、少なくともバクテリアやアメーバはいなかったようだから、ま、いいか。 次の日の朝、ホテルを出てとりあえず在カンボジア日本国大使館に向かった。 そもそも、私の赴任は外務省から依頼されたものであり…
私が初めてカンボジアに来たのは2001年1月。 このときは出張だったため、外務省職員と一緒、空港まで送迎つき、ホテル滞在、運転手つきの車は防弾ガラス、と不自由をあまり感じなかった。少し街は汚いけど、人も優しそうだし、いいところじゃないか、とすら思っていた。 ところが、カンボジアに…